ゆとり世代の負のイメージはメディアが作り上げた虚像か?ゆとり世代と教育制度改革の進展を追う。

 

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ゆとり世代とは?

ゆとり世代と教育改革

  • ゆとり世代はゆとり教育を受けた世代
  • ゆとり世代へのバッシングはマスコミが誘導
  • 国はゆとりでも詰め込みでもない新しい方向性を模索

ゆとり世代は1987年~2004年に生まれた人々

ゆとり世代とはゆとり教育を受けた世代と定義されます。この教育方針はそれ以前の詰め込み教育への反省から生まれました。 学習時間に余裕を持たせてゆったりとした教育が行われました。国家レベルで教育方針の見直しが行われ学習指導要領が改訂されました。該当する学習指導要領の改訂は1980年度、1992年度、2002年度の三回行われました。 学習指導要領の改訂時期に応じて、ゆとり世代もいくつかに分類されるという考え方もありますが、小中学生の時期にこのゆとり教育を受けた世代として、概ね1987年から2004年に生まれた人々をゆとり世代と呼びます。

 

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ゆとり教育が導入された理由

ゆとり教育が導入された背景には社会的な変動がありました。いわゆる高度経済成長時代が終わり、それまでの延長線上でものごとを考え・処理していけば右肩上がりで豊かになれる時代が終わりました。 横並びで標準的に物事を考えるような人材ではなく、自分の頭で考えることができる人材が求められるようになりました。 これまでの受験のための詰め込み教育では記憶力はついても創造力は養成できず、過度な受験競争や落ちこぼれ・学内暴力などへの対策としてゆとり教育が始まりました。

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ゆとり世代の一部は氷河期世代に

氷河期世代とは1993年から2005年頃に就職活動をした世代をさします。1990年以降のバブル崩壊による長期不況で人手が余り気味になり、新卒者の就職難が続いた時代です。 一人の求職者に対してどれくらいの求人があるのかを示す有効求人倍率という指標があります。氷河期時代の最も就職環境が悪い時は有効求人倍率0.48という今では考えられない状況でした。 ゆとり世代が就職活動をする頃にも氷河期時代の余韻が残っていました。最悪の状態は脱しつつありましたが、長い不況はまだ出口が見えていませんでした。