カスハラが社会問題に。理不尽な悪質クレーマーはなぜ増えるのか?

 

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凶悪化するカスハラ。悪質クレーマーへの対処は?

カスハラの現状と対応策

  • 増えるカスハラ
  • カスハラ増加の背景
  • カスハラへの対策

カスタマーハラスメントとは?

カスハラを御存じでしょうか。カスハラは知らなくてもパワハラやセクハラを御存じでしょう。カスハラはカスタマーハラスメントの略語で、消費者による行き過ぎたクレームや悪質な迷惑行為のことです。 企業では商品やサービスに対する消費者からの苦情やクレームに対しては、真摯な対応をすることで企業のイメージアップや商品やサービスの質の向上につなげています。 しかし、悪意を持ったクレームや度を過ぎた言いがかり、暴力行為にはカスハラとしての対応が必要になります。

 

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カスハラによる理不尽な要求

カスハラと呼ばれる理不尽な要求や過度なクレームはどのようなものをいうのでしょうか。大きく分けると、一つはサービスや商品に見合わない金額の支払いを要求するケースがあります。 もう一つは従業員や役員あるいは企業に対して行き過ぎた行為や対応を要求をするケースです。以下で具体的にみてみましょう。

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例①

企業や店舗が提供する商品やサービスに対して顧客がクレームをつけて過度な要求をすれば悪質とみなされカスハラになります。 例えば飲食店で料理を食べて店においしくないという理由で多額の賠償金や返金を要求したり、購入して半年以上も経った製品の交換や返金を要求するケースです。 サービスを提供されたにもかかわらずそれを気にくわないなどの理由で料金を支払わない場合や、長い時間クレームをつけてその時間の対価も要求する場合もカスハラになります。

例②

従業員に対する行き過ぎた行為の例として次のような場合があります。 長時間店舗内で大声で怒鳴り続けることや胸ぐらをつかむ、相手をののしりけなすことなどはカスハラになります。従業員を無理やり土下座をさせることもカスハラにあたります。 長時間従業員を拘束して帰るよう話しても帰ろうとはしない場合は業務を妨げてしまうためカスハラになります。また従業員や上司、役員の解雇を要求することもカスハラになります。

クレームとカスハラの線引きは?

カスハラとクレームの違いが分かりにくいため、対応に悩む企業や従業員は多いようです。クレームとカスハラの線引きはどう考えたらよいのでしょうか。 クレームは商品やサービスに対する苦情や不満です。したがって原因があり、それを明確にして対応することが可能です。 これに対してカスハラは暴言や暴力行為であったり土下座や従業員・役員などの解雇、巨額な賠償金など顧客が過剰な対応を要求するものです。

 

カスハラ増加の原因や背景

カスハラが増えている背景の一つに行き過ぎた顧客至上主義があります。消費者や客が上従業員は下という感覚が強まっていることが挙げられます。 また企業によるサービスのレベルの差や過剰なサービス提供が一般化し消費者が過剰なサービスが当たり前になっていることがあります。加えてシルバーモンスターの増加も挙げられます。以下で詳細にみてみましょう。

原因や背景①

カスハラの原因や背景の一つとして考えられるのは、我が国では顧客至上主義の考え方が浸透していることです。 お客様は神様といわれたこともありましたが、客に対するサービスの向上や客には丁寧に接することが今や当たり前の社会になっています。 この結果客が上で従業員は下という考え方広まり、従業員は客のいうことを聞くべきだという間違った考え方をする消費者・顧客が増えていると考えられます。