垂涎(すいえん)の二つの意味や「舌なめずり」「所望」との違いまで丁寧に解説します!

 

「垂涎」の要約

  • 意味:「よだれを垂らす」「何かを強く欲しがること」
  • 例文:「生まれて初めて見る豪華なフランス料理を前に垂涎の思いです。」
  • 類語:「舌なめずり」「所望」
  • 英語:「slaver」
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垂涎とは

垂涎

垂涎(画像:Unsplash

「垂涎」とは2つの意味を持つ言葉です。しかもその意味が一見して結びついていないように感じられるという不思議な言葉でもあります。 あまり耳馴染みのない言葉かもしれませんが「垂涎」という言葉を深く知ることによって日本語の持つ奥深さをより学んでいきましょう。

 

垂涎の読み方は「すいえん」

「垂涎」の読み方は「すいえん」です。これはかなり難しい読み方であると言えるでしょう。読み方を覚えるようにするためには、一文字ずつ分解して理解していく必要があります。 まず、「垂」という字は「垂直」の「垂」だと覚えると忘れにくくなります。次に、「涎」は「延長」の「延」が含まれているため、「えん」と読むことができると考えるようにするといいでしょう。この2つを合わせて、「すいえん」と読んでください。

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垂涎の意味①「よだれを垂らす」

垂涎

垂涎(画像:Unsplash

「垂涎」は「よだれを垂らす」という状態を指します。「涎」は「よだれ」でそのまま「涎を垂らす」という行為を意味しています。 さらに「よだれを垂らす」はおいしそうなたべものを欲することを表します。自分にとって魅力的な料理やお菓子などを欲した時に、「よだれを垂らす」のが「垂涎」の持つ意味の1つです。 よだれを垂らしてたべものを欲する様子を表す「垂涎」ですが、食欲と直結しているようなイメージを与えると考えても良いでしょう。

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「よだれを垂らす」の意味の「垂涎」の例文

「よだれを垂らす」の意味の「垂涎」の例文をご紹介します。

例文

  • 生まれて初めて見る豪華なフランス料理を前に垂涎の思いです。

これは、フランス料理を「よだれが出るほどに食べたい」と思っているという意味で「垂涎」を使っている例文です。豪華なフランス料理が目の前に並べられているため、どうしようもなく食べたい気持ちが抑えられず、思わずよだれが垂れてしまうといった状況を表しています。

「よだれを垂らす」の意味の「垂涎」の類語は「舌なめずり」

「よだれを垂らす」という意味で使われる場合の「垂涎」の類語は、「舌なめずり」です。 「舌なめずり」とは、おいしそうな食べ物や料理を前にした時に舌で唇を舐めることを意味します。これはまさに、よだれを垂らしている行為と似通っていますから、「垂涎」と同じ意味を持っていると言えるでしょう。 「舌なめずり」はよく聞く言葉であり表現ではありますが、「垂涎」と同じ意味を持っています。

 

「よだれを垂らす」の意味の「垂涎」の英語は「slaver」

「垂涎」と同じく、「よだれを垂らす」という意味を持つ英語は「slaver」です。 「slaver」は動詞で「よだれを垂らす」という意味を持っているほかに、名詞で「よだれ」という意味も持っています。ですから、文中や会話の中で出てきた場合にはどちらの使い方をされているのかをその都度判断する必要があります。 他にも、「奴隷」に関わる意味も持っているため、そちらと混同しないよう気をつけましょう。

垂涎の意味②「あるものを欲しいと思う」

垂涎

垂涎(画像:Unsplash

「垂涎」の2つ目の意味は、何かを強く欲しがることです。よく言われるのが、喉から手が出るほどに欲しいという表現ですが、まさに「垂涎」はそれと同じ意味を持っています。 手に入れたいもののことで頭がいっぱいになるくらいに、対象が魅力的だと感じられる時に「垂涎」という言葉が使われます。「垂涎」を使うことによって、いかにそのものを強く欲しがっているかということを表すことができます。