キャリアパスとは
キャリアパス（画像：Unsplash）
キャリアパスとは、ある地位や職務上の役割にたどり着くまでの道筋のことです。どのようなキャリアを積めばその地位に就けるかということを表すルートを表したものだと考えてください。 目標のために必要なことを順序立てて考えることによって、より確実に成功に近づくことができるようになります。キャリアパスを考えると、自分の将来のビジョンを明確にすることができます。
キャリアパスの意味は「キャリアアップや昇進の道筋」
キャリアパスはキャリアアップや昇進の道筋を意味しています。 自分がどのようなキャリアを積んでいくのか、そして昇進していくのかというルートを描いたものがキャリアパスです。目指す地位や職務上のポジションのために積むべきキャリアや、経験、必要となるスキルなどを細かく考えていきます。 キャリアパスは、自分のキャリアアップを可視化するためにも非常に役立つものです。キャリアパスを使うことによって、自分が目標に向かってどれくらい進んでいるのかを知る事ができるというメリットがあります。
キャリアパスは英語では「Career path」
キャリアパスは英語では「Career path」といい、これは主に「進路」という意味で使われます。学生時代の進路という意味でも使われることがあり、日本とは違い「昇進」という意味だけを表している言葉ではありません。 ・I will think about my future career path. （私は自分のキャリアパスについて考えます。） ・I decided my career path when I was a high school student. （私は高校生の時に自分の進路を決めていた。） というような使い方をします。
キャリアパスの事例
キャリアパス（画像：Unsplash）
キャリアパスは業種ごとにさまざまな事例を持っています。キャリアパスは一辺倒なものではなく、多種多様な形があります。 ここでは、実際にどのようなキャリアパスを辿ることができるのかをご紹介していきます。キャリアパスを考える上での参考にしてください。
事例①介護職
介護職の現場では、職員のモチベーション向上に繋げることを目的のひとつとしてキャリアパス制度が導入されています。 介護職はそのスキルが資格という形で表れるため、比較的キャリアパスが設定しやすいのが特徴のひとつです。よりランクが上の資格を取得することを目指し、キャリア形成を図ります。厚生労働省からのサポートが手厚く、補助金が支給されていることもキャリアパス形成を後押ししています。
事例②webエンジニア
webエンジニアのキャリアパスは、その知識やスキルを活かしてスペシャリストとなるか、ディレクターやマネージャーになるかといった選択肢へと幅が広がっていきます。 積み上げてきたスキルを活かすことはもちろんのこと、独立してフリーランスとして働くことももちろん可能です。ディレクターとして仕事を企画することもできますし、マネージャーとして多数の仕事を管理し請け負うこともできるようになります。
事例③保育士
保育士は、公立の保育園の園長になるためには資格をとらなければなりません。園長を目指すのであれば、資格の取得を目指したキャリアを積んでいくことが求められます。 また、保育士のキャリアパス形成をサポートする国の動きとして、役職を増やすことによって目に見えるキャリアを積みやすくしたり、施設に対する賃金の補助を通じて保育士の給与を上げたりすることなどが挙げられます。
事例④秘書
秘書のキャリアパスは、派遣として働く場合と初めから正式な秘書として活躍する場合の二通りに分かれます。どちらにせよ専門的な知識を持ち、重役のサポートをするという仕事をすることには変わりありません。 自分がどのような秘書になりたいのかを常に考え、多言語に対応するために勉強を重ねたり、マナーを学んだりするなどといった努力をするのも秘書としてのキャリアパスのひとつです。
事例⑤webディレクター
webディレクターのキャリアパスでは、webディレクターから違う職種へと転向していくというビジョンを持つことも少なくありません。webディレクターとしての豊富な経験を活かし、マネジメント職へ目を向けることも成功に繋がります。 これまでwebディレクターとして培ってきた経験が、マネージャーとして人を束ねる際に役立つのです。どのように行動するべきかを知っているのは大きな強みとなります。
キャリアパス 作成の仕方・書き方
キャリアパス（画像：Unsplash）
キャリアパスを作成する時には、まず自分の最終的な目標を掲げましょう。自分がどこに向かっているのかを見失わないようにするためにも、目標をはっきりさせておくことは非常に大切なことです。 その後に、それを達成するために必要なキャリアや資格などを具体的に考えていきます。ぼんやりと考えているだけでは目標の達成は叶いません。行動を起こすための計画を立てていく必要があります。 キャリアパスの書き方は、役職や自分の入社してからの経過年数を表にしたものを作るといいでしょう。一目でわかる表を作ると、モチベーションアップにも繋がります。
まとめ
キャリアパス（画像：Unsplash）
キャリアパスを考えることによって、自分の仕事に対する考え方を見つめ直すことができます。日々キャリアについて自覚なく働いているという人も、キャリアパスについて考えることで仕事について向き合うことができるようになるでしょう。 キャリアパスを通して、自分がどのように将来に向かっていきたいのかを考えてみてください。
