「金字塔」の要約
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意味:「後世に残る偉大な業績や作品」
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由来:「エジプトのピラミッド」
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例文:「ジョージ・ルーカスは「スター・ウォーズ」というSF映画界の金字塔を打ち立てた。」
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類語:「偉業」「快挙」「功績」
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英語:「momument」
金字塔とは
(画像:Unsplash)
金字塔はビジネスの場面にとどまらず、いろいろな日常の場面でも使うことができます。しかし言葉は知っていても意味を説明できない方が少なくありません。 以下では、金字塔の読み方や具体的な意味、由来に関して説明します。金字塔を適切な場面で使えるようにしましょう。
金字塔の読み方は「きんじとう」
金字塔の読み方は「きんじとう」です。 読み方のポイントはまずアクセントの位置です。「塔」にアクセントを置きましょう。よくある間違いは、「金」の部分を強く読んでしまうことです。また、「金」を「きん」ではなく、「かね」と読んでしまうミスもよく見られます。 正しい使い方は正しい読み方が前提です。「きんじとう」と声に出して読んでみて、しっかり学習しましょう。
金字塔の意味は「後世に残る偉大な業績や作品」
金字塔には「後世に残る偉大な業績や作品」という意味があります。 ビジネス、スポーツ、音楽などジャンルを問わず、人類の文明や文化に対して、後世まで大きな影響を与える業績や作品が現れた時、それらを賞賛する場合に用いることができます。 「永久不滅に称え続けられる」というニュアンスがあり、相当優れた業績や作品でなければ「金字塔」という言葉は当てはまらないため、多用することはおすすめしません。
金字塔の由来
金字塔の由来はエジプトのピラミッドです。 ピラミッドは言うまでもなく人類の歴史上最も偉大な建造物のひとつです。「金」の字の形をした塔であるため、金字塔と呼ばれ、今の「後世に残る優れた業績や作品」という意味で使われるようになりました。 「貴重な金属である金を使った文字が記された塔」を金字塔の由来だと勘違いしている方も少なくありませんが、本当の由来は「金属の金」ではなく「漢字の金」です。
金字塔の類語
(画像:Unsplash)
金字塔の類語には、偉業や快挙・功績があります。それらの類語と金字塔は「優れた業績」という共通の意味がありますが、ニュアンスに違いがあります。 ここでは金字塔と偉業・快挙・功績の違いについて、特に用いられる例文もまじえて、具体的に解説していきます。
偉業
金字塔と類義語の偉業には、以下の例文のようなニュアンスの違いがあります。
例文
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ピラミッドは建築物の金字塔だ。
例文
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ピラミッドを建てたのは人類の偉業だ。
前者は「ピラミッドそのもの」に対して称賛していますが、後者は「ピラミッドを建てるという人類の行為」に対して称賛しています。つまり金字塔とピラミッドには、作品や業績そのものを称賛するか、その作品や業績を残した行為自体を称賛するかの違いがあるのです。
快挙
金字塔の類義語である快挙には、以下の例文のようなニュアンスの違いがあります。
例文
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ピラミッドは建築物の金字塔だ。
例文
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ピラミッドの論文で賞を獲る快挙を成し遂げた。
金字塔は作品や業績そのものに対して称賛していますが、快挙は偉業と同じく作品や業績を残した行為に対して称賛しています。しかし、快挙は偉業と違って「後世にまで大きな影響を与えるレベル」というニュアンスは含まれていません。