「揚げ足を取る」の意味をその例文や使い方とともに紹介します!

 

「揚げ足を取る」の意味と由来

「揚げ足を取る」という言葉はよく耳にしますが、いざ使おうとすると正しく使えているか自信がなくなってしまうこともあるでしょう。 言葉の意味や由来を知っておくことで、自信を持って使うことができます。

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「揚げ足を取る」の意味は「小さなミスや誤りで大げさに責め立てる」

「揚げ足を取る」の意味は、小さなミスや誤り、失敗などを取り上げて、大げさに責め立てることです。 言葉の言い間違いや簡単な覚え間違いをあえて取り沙汰し、ミスや失敗を誇張することを「揚げ足を取る」といいます。 また、責めたり非難したりすることの他に、相手をからかう意味でも用いられます。しかし、一般的には好意的なからかいというよりも、相手を貶めたり軽んじたりすることに通じるからかいを指します。 上司や先輩の「揚げ足を取る」ことで一瞬その場に笑いが沸き起こることはあるかもしれませんが、揚げ足を取られた本人は居心地の悪い思いをすることが多いです。

 

「揚げ足を取る」の由来や語源は「相撲や柔道などの競技」からくる

「揚げ足」とは、相撲や柔道などの競技で技をかけるときに上げる足をいいます。上げた足をつかむと、相手はバランスをとることができずひっくり返ってしまいます。 つまり、「揚げ足を取る」とは相手の一瞬の隙や詰めの甘さを見逃さず、それを利用することで、相手をその場に引き倒すことをいいます。 このことから、相手の小さなミスや失敗につけこんで、相手をやり込めることを「揚げ足を取る」というようになりました。

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「揚げ足を取る」の類語

「揚げ足を取る」の意味や言葉の由来についてわかりやすく解説しました。由来を知ることで、間違った場面で言葉を使うことを防ぐことができるでしょう。 続いては、「揚げ足を取る」の類語をご紹介します。

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「揚げ足を取る」の類語は「言葉尻を捉える」「重箱の隅をつつく」「片言隻句をとらえる」

「揚げ足を取る」の類語には、「言葉尻(ことばじり)を捉える(とらえる)」「重箱(じゅうばこ)の隅(すみ)をつつく」「片言隻句(へんげんせきく)をとらえる」の3つがあります。まず、それぞれの言葉の意味を解説するので、一つずつ確認しましょう。 ・言葉尻を捉える 相手の言い間違いや言葉の綾(あや)を聞き逃さず、批判したり反論したりすること。 ・重箱の隅をつつく しようもないことや些細なことを事細かに取り上げ、口うるさく責めること。 ・片言隻句をとらえる ちょっとした言葉にこだわり、それを取り上げること。

「揚げ足を取る」と「言葉尻を捉える」「重箱の隅をつつく」「片言隻句をとらえる」の違い

続いて、それぞれの類語とのニュアンスの違いについて詳しく解説します。 ・言葉尻を捉える 言葉に特化した言い回しで、言葉以外の失敗やミスに対しては使いません。また、「言葉尻を捉える」は単に相手の言葉の一部にこだわっている様子を表しますが、「揚げ足を取る」は相手の言い間違いやミスを意図的に誇張するニュアンスを含みます。 ・重箱の隅をつつく くどくどと口うるさく言う様子が強調されます。相手の些細なミスを羅列するような場合は、「重箱の隅をつつく」を使いましょう。「揚げ足を取る」は一つのミスを取り上げる場合に使います。 ・片言隻句をとらえる 些細な言葉を取り上げる様子をニュートラルに表現した言葉です。「揚げ足を取る」やその他の類語のように、批判したりからかったりといった意味までは含みません。 「揚げ足を取る」の最も大きな特徴は、からかいのニュアンスが強いことです。からかいの場面で使う場合は「揚げ足を取る」が適切なので、覚えておきましょう。

 

「揚げ足を取る」の正しい使い方と例文

ここまで、「揚げ足を取る」の類語とそれぞれの微妙なニュアンスの違いを解説しました。 続いては、「揚げ足を取る」の実際の使い方や例文をもとに言葉の意味を掘り下げていきます。

「揚げ足を取る」は日常の話し言葉として使用するのが正しい

「揚げ足を取る」は話し言葉として使用するのが正しく、一般的に書き言葉として使用することはありません。よく耳にするからといって、文章にしてしまうと違和感があるため注意しましょう。 特にかしこまった文章を書くときは要注意です。プライベートでのやり取りや小説を書くときなどは使用しても問題ありませんが、ビジネスメールや手紙などでの使用は控えましょう。