「witness」の意味と語源
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ここでは、「witness」の使い方を解説します。「witness」はとても重要な意味を持つ単語です。「witness」がキーワードとなるような場面が多々あり、聞き逃してしまうと大変なことになってしまう可能性もあるので、きちんと理解しておきましょう。 まずは、「witness」の意味と語源から説明します。
「witness」の意味は「目撃する」「証人」
「witness」は動詞、名詞の2種類の使い方があります。動詞の場合「目撃する」「証言をする」、名詞の場合「証人」「目撃者」という意味になります。ほとんどの場合で、目撃する対象となるものは犯罪や事故などの重要な事件です。 また、日本では婚姻届を出す時に証人のサインが必要ですが、アメリカではその証人が婚姻届の提出に帯同しなければなりません。婚姻届の提出に立ち会い、入籍を見届ける人も「witness」と呼ばれます。
「witness」の語源
「witness」の語源は「wit」もしくは「vid」で、どちらにも分類されることがあります。「wit」は「機知」という意味で、「聡明な」という意味の「wise」の語源にもなっています。「vid」は「見る」という意味の語源で、「ness」は名詞を表す接頭辞です。 つまり「witness」は「見ること」ですが、「機知」の意味を加えて「見ることによって(事件などを)知る」というように覚えておくと、本来のニュアンスが理解しやすくなります。
「witness」を用いた例文
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続いて、「witness」を用いた例文を見ていきましょう。前述したように、「witness」は名詞としても動詞としても使われる単語です。 品詞別によく使われる表現を紹介するので、ぜひ例文を覚えてみてください。
目撃者
「witness」が名詞として最もよく使われるのは「目撃者」を表す時です。 ・The only witness to the accident refused to talk about the situation. (その事故の唯一の目撃者は状況を語ることを拒否した。) ・The police said, “Eyewitnesses, please come forward.” (警察官は「目撃者は名乗り出てください。」と言った。) 「eyewitness」も「目撃者」という意味ですが、「目で見た」ということが強調された単語です。
契約の立会人
「witness」は名詞で「契約の立会人」を表す時にも使われます。 ・We need two witnesses to submit a marriage record at city hall. (市役所で婚姻届を出すためには立会人が2人必要だ。) ・Before signing it, I will call a witness to the contract. (サインする前に、契約の立会人を呼びますよ。) 海外では法的な契約書にサインする時、第三者としての立会人を契約を結ぶ両方が用意することが多々あります。
〜が示すように
「witness」は動詞では「示す」「証明する」を意味します。 ・Japan has been still in recession, as witnessed by the recent unemployment rates. (最近の失業率が示すように日本はいまだに不況だ。) ・ He witnessed the whole thing about the murder. (彼はその殺人に関する全てを証明した。) 「witness」は「目撃する」だけでなく「証明する」「証言する」という意味でも使います。
〜の場となる
「witness」の動詞としての「目撃する」「示す」という意味は、ものが主語の場合「〜の場となる」と訳すこともできます。 ・The 1990s witnessed the rapid development of computer science. (1990年代はコンピュータサイエンスが急速に発展した年代となった。) ・The modern world is witnessing climate changes. (現代の世界では気候変動が起こっている。) ものが主語の時は「目撃する」と訳してしまうと不自然なので、意訳を心がけましょう。
まとめ
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「witness」は名詞では「目撃者」「証人」、動詞では「目撃する」「示す」という意味を表す単語です。 「witness」という単語が会話や文章の中で出てきた時には、立会人を求められたり、証拠について聞かれていたりと重要なことに関する可能性があります。そのため、「witness」の使い方をあらかじめ覚え、どんな事態にも対応できるようにしておきましょう。