【徹底解説】「突然の部下の退職」への対処法や引きとめ方

部下が退職するサインや兆候

管理職につくと、何度かは部下の退職を経験します。しかし、部下の退職は突然起こることではなく、何らかの兆候が見られるものです。その前兆を見つけられれば対処ができますので、引き留められる可能性が高まります。 そこで退職を考えている部下が見せるサインや兆候について、説明します。 関連の記事は下記のurlをチェック↓

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退社時間が早まる

退職を考えている部下が見せる兆候に、退社時間が早まることがあげられます。これは会社の仕事より、プライベートの時間を優先している表れです。プライベート時間に、資格取得や転職活動を行っていることが予想されます。 また仕事に対する関心をなくしていたり、退職を考えていることが後ろめたく居心地が悪いと感じることが原因という可能性もあります。仕事終わりに同僚と付き合うことがなくなるのも、退職のサインと考えられます。

目を合わせなくなる

これまで上司に対して会社への不平不満をぶつけていた部下が、目を合わせなくなるのも退職の兆候の一つです。部下から不平不満が出るのは、職場に関心があるからです。退職を決意して関心がなくなったから、口をつぐみます。 とはいえ転職先が決まるまでは、自分の退職の決意を知られまいとするものです。そのため、上司と目を合わせなくなります。会話の糸口をつくらないことで、追求を避けたいという心理が働くと考えられます。

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プライベートの話を避けるようになる

それまで時間があえば上司ともランチやディナーに出かけ、プライベートは話をしていた部下がそれを避けるようになることも退職の兆候です。転職活動を始めている部下には特に、こうした兆候が顕著に表れます。 さらに自分のプライベートについて語らなくなるだけでなく、上司や同僚との世間話に興味を示さない時にも注意が必要です。対面だけでなく、メールの文面にもサインが見られるので変化を見逃さないようにしましょう。

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質問や提案が減る

それまで会議や面談の中でよく質問や提案をしていた部下が、自分の意見を話さなくなるのも退職を考えている兆候です。長くいる予定がない会社の仕事に対して、関心を失っているのが一番の理由と考えられます。その場合は、業務の生産性が下がることが多いです。 また、自分が最後まで関われないプロジェクトなどに、積極的な意見を述べるべきではないと部下が自制するケースもあります。

上の空になることが増える

退職を考え始めた部下は、往々にして上の空になることが増えます。これは転職活動を始めるにあたり、自分について考えるようになるためです。自分のスキルとキャリア、退職の時期、転職先の選定などについて考えていれば、自ずと目の前の仕事が疎かになります。 ただし上の空でいるということは、転職活動を具体化させている以前の段階です。退職の意思を固めているとは言い難いので、アプローチによっては気持ちを変えられる可能性があります。

 

退職する部下への対応

絶対に退職すると決めてから、上司に切り出す部下はそれほど多くありません。まだ気持ちが揺れている状態であれば、上司が部下を慰留できるチャンスがあります。そこで重要なのは、上司が部下の気持ちを汲んで適切に対処することです。 そこで部下に退職を切り出された上司が、取るべき対処法についてお話しします。

①個別に話す環境を用意する

部下から退職の申し出があった際には、上司はその場で承諾してはいけません。特に部下が退職願や退職届を持参していても受理しないのが基本です。 上司としてすべきことが、部下の慰留です。そのためにはまず、部下と個別に話す機会を設けましょう。その際、他の社員に知られることがないような配慮が必要です。これは正式な書面を提出して退職が確定する前に、他者から広がるうわさを避けるためです。