「fantastic」 は「普通では考えられない素晴らしさ」という意味です。 ・Thanks to everyone, I could have a fantastic birthday. (みんなのおかげで素晴らしい誕生日を過ごせた。) 「fantastic」を分解すると「fanta(空想の)」「tic(〜のような)」となるので、「空想的な素晴らしさ」というニュアンスがあります。「大きさ」のイメージか「空想のような」かによって、「great」と「fantastic」を使い分けましょう。
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fine
「fine」 も「素晴らしい」と訳しますが、実際に使われる場合は「good」や「nice」と同程度の素晴らしさの表現になります。 ・We have a fine selection of ingredients. (素晴らしい食材を取り揃えております。) 「fine」の語源は「fin(終わる)」です。つまり「これ以上よくすることが出来ない」というニュアンスが含まれます。「good」や「nice」と同じ程度の表現ですが、この2つよりはやや丁寧な表現として使うことが出来ます。
excellent
「excellent」 は「他の人よりも抜きん出ている」というニュアンスになります。 ・We selected 100 excellent companies . (素晴らしい会社を100社選出しました。) 「excellent」を意味ごとに分解すると、「ex(外へ)」「cel(上げる)」「ent(性質)」となり、ここから「他よりも優れた」というニュアンスになっています。実際の訳し方は「優秀な」「優れた」「抜きん出た」「抜群な」などが考えられます。
marvelous
「marvelous」 は「驚くような素晴らしさ」の時に使います。 ・He made a marvelous discovery that caused a shock to the industry. (彼は業界に激震が走るほどの素晴らしい発見をした。) 「marvelous」の語源はフランス語の「merveillus」で、「驚くような」という意味があります。つまり「驚くような素晴らしさ」の時に使いますが、実際は「wonderful 」よりも驚きのレベルは高くなります。
lovely
「lovely」 は「可愛らしい」「愛嬌がある」「愉快な」というニュアンスになります。 ・The weather was more lovely than I expected yesterday. (昨日は思っていた以上にいい天気だった。) 例文では天気について「lovely」を使っていますが、「心が晴れやかになるような天気」という意味で「lovely」を使っています。またイギリスで使う場合は「Thank you」と同じ意味で使うことも出来ます。
fabulous
「fabulous」 は「空想上の話のように素晴らしい」というニュアンスです。 ・She wore a fabulous dress for the ceremony. (彼女は授賞式に素晴らしいドレスを着ていた。) 「fabulous」の語源は「fantastic」と同じ「fantasy(寓話、物語)」で、「現実では考えられないような素晴らしさ」を意味します。つまり、「fantastic」とニュアンスは同じなのですが、「fabulous」はスラングなのでフォーマルな場面では使いません。
magnificent
「magnificent」 は「景色・業績の素晴らしさ」を褒める時に使います。 ・The view of the Grand Canyon was magnificent. (グランドキャニオンの景色が素晴らしかった。) 「magnificent」の語源は「大きい(great)」で、「景色の壮大さや人が残した業績の大きさ」を褒め称える時に使われます。「great」も「大きさ」のイメージでしたが、「magnificent」の方がよりフォーマルになったり、褒めたたえる程度が高い時につかいます。
splendid
「splendid」 は「見た目の美しさや人の評判」を褒める時に使います。 ・The view of the Uyuni salt lake was splendid. (ウユニ塩湖の景色が素晴らしかった。) 「splendid」の語源は「splend(明らかなこと)」なので、「明るく輝いた見た目や輝かしい経歴」というニュアンスが含まれます。実際の訳し方には「華麗な、壮麗な、輝かしい」などが考えられます。また人の評判について言う時は「申し分ない」という訳し方をすることもあります。
素晴らしいを用いた英語例文
「素晴らしい」という表現は様々な英単語を使いますが、語源から理解していくことでそれぞれの単語でどんなニュアンスで物事を褒めているかがイメージしやすくなります。 次は、ここまでに紹介した英単語を使って実際にどのように素晴らしさを表現するか、例文を交えて紹介します。
それは素晴らしい
1つ目は「それは素晴らしい」です。 ・”I passed the qualification exam yesterday” “It’s wonderful” (「昨日資格試験に合格したんだ」「それは素晴らしい」) 「それは素晴らしい」は「It’s 〜」と表現します。例文では資格試験に合格した相手に対する「驚き」の意味を含めて「wonderful」を使っています。ここで話される試験が難しいことで知られていれば、「他の人よりも素晴らしい」という意味で「excellent」を使うことも出来ます。
あなたは素晴らしい
2つ目は「あなたは素晴らしい」です。 ・”You are excellent to enter Harvard University.” (「ハーバード大学に入学するなんて、君は素晴らしいよ。」) 「あなたは素晴らしい」は「You are excellent」です。この文では「ハーバード大学入学」について、他者よりも優れた頭脳を持っている事を褒めているので、「excellent」を使っています。難関大学入学の「偉業」を褒める意味で「magnificent」を使っても構いません。
なんて素晴らしい
3つ目は「なんて素晴らしい」という英語表現です。 ・What a wonderful job. (なんて素晴らしい仕事ぶりなんだ。) 例文のように「なんて素晴らしいんだ」と驚嘆の意味を表す時は、「What a 形容詞+名詞」の形で表現します。例文の場合は、相手の仕事ぶりに対する驚きの意味を込めて、形容詞として「wonderful」を使い、その次に「job(仕事ぶり)」という名詞を使っています。「常人では考えられない素晴らしい仕事ぶり」という意味で「fantastic」を使っても構いません。
全て素晴らしい
4つ目は「全て素晴らしい」という英語表現です。 ・All the decoration, cast singers were fabulous . (会場の装飾・出演歌手のすべてが素晴らしかった。) 「全て素晴らしい」は「All 名詞 were 〜」です。例文は、イベントという「非日常空間」の演出や出演歌手など全て素晴らしいという意味で、スラングの「fabulous」を使っています。また人について「非の打ち所がない」という時は「faultless」という表現もあります。
素晴らしい人
5つ目は「素晴らしい人」という表現です。 ・He is a magnificent person who left great achievements. (彼は偉大な業績を残した素晴らしい人だ。) 例文では、「業績の素晴らしさ」を褒めるという意味で「magnificent」が使われています。また文の最後では、「偉大な業績」として「great achievements」と表現されていますが、「great」にも「偉大な」という訳し方があるので、正しい使い方になっています。
素晴らしい一年になりますように
6つ目は「素晴らしい1年になりますように」の英語表現です。 ・I wish you a wonderful year. (素晴らしい一年になりますように) 「〜になりますように」は「主語+wish+人+願いの内容」と表現します。例文では「人」に「you」、「願いの内容に「wonderful year」が来ていて、直訳すれば「あなたに素晴らしい1年が訪れることを願います」となります。ここでは「素晴らしい」の一般的な表現方法である「wonderful」が使われています。
まとめ
「素晴らしい」という1つの表現も、その意味する内容によって使うべき単語が変わることを紹介しました。 厳密に使い分けていないネイティブスピーカーもいますが、「marvelous」と「magnificent」は褒める程度がかなり高くなるので、使い所を選ぶようにしましょう。