シーズは「開発前の可能性ある技術やノウハウ」
シーズ(seed)とは既にある技術・ノウハウのことで、日本語に訳すと「種」という意味です。 新しいビジネスや研究の元になるものがシーズと言われ、開発前の新新商品・サービスを実現する可能性のある技術やノウハウのことを言います。 どんなに素晴らしい商品・サービスのアイデアを思いついても、それを可能にする技術的シーズがなければ実現することはできません。 新しい価値を生み出すシーズに着眼した発想ができるように、この言葉の意味をしっかり覚えましょう。
シーズの使い方と例文
シーズという言葉はマーケティングや新商品の企画・開発に関わっていない方からすると耳慣れない言葉ですが、ビジネスシーンや新商品・サービスを開発する上で欠かせない研究開発の分野では頻繁に使われる言葉です。 ビジネスや研究開発などのシーンでどのように使われるか、例文を通してこの言葉の正しい使い方を見てみましょう。
ビジネスシーンでのシーズ
使用例
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部長から新規事業の企画案を考えて欲しいと指示があったので、自社独自の技術的シーズを見直すことから取り掛かることにした。
会社で新商品や経営企画に関する仕事をされる方の場合は新商品・サービスのアイデアを求められることがたくさんあります。シーズに新たに気づくことで他社商品との差別化を実現できます。
使用例
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成熟した市場は商品がコモディティ化しやすいため、自社が持つシーズを活かせる差別化された独自の商品を考えなければならい。
家電や生活必需品などのように市場が成熟して差別化が難しくなっている業界ではシーズに着目することで差別化された全く新しい商品を開発できる可能性があります。
研究機関でのシーズ
・現在様々な業界で技術シーズを共有するために、産官学の連携を強めるネットワークが構築されている。 シーズは自社のものだけでなく他社や専門的な研究機関のものを活用しても構いません。 既に存在するシーズを発見・共有しやすくするために、様々な業界で連携を強めるネットワークが構築されています。 ・米国の軍事目的で開発された情報通信技術は一般諸費者の情報検索ツールとして転用され、インターネット開発の技術的シーズとなった。 ある目的で開発された技術が全く別の目的に使われることもあります。上記の通りインターネットのもとはアメリカが軍事目的で開発した技術でしたが、一般使用にも転用され普及していきました。