諸刃の剣(もろはのつるぎ)の意味や「ハイリスクハイリターン」との違いなど紹介します!

 

「諸刃の剣」(もろはのつるぎ)の要点

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「諸刃の剣」(もろはのつるぎ)の要点

  • 意味:「良い影響を与える反面、悪影響を与える可能性もあること」
  • 例文:「最近のニュースを見ていると『インターネットは諸刃の剣』という印象を強く持ってしまう。」
  • 類語:「一長一短」
  • 英語:「double-edged sword」「There are pros and cons in this plan」

 

諸刃の剣とは

(画像:Unsplash

日常の議論などにおいて「それは諸刃の剣だね。」といった表現を使うことがあります。しかしながら、これを文字で書こうとすると、「剣」だったのか「刃」だったのか迷いませんか。読み方にも若干不安感があります。 まずは、「諸刃の剣」の読み方や意味をおさらいし、正しい漢字や由来を探ってみましょう。

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諸刃の剣の読み方は「もろはのつるぎ」

「諸刃の剣」の読み方は「もろはのつるぎ」となります。「もろはのけん」や「もろばのけん」と読まないように気を付けましょう。 「諸」は音読みで「しょ」、訓読みでは「もろ・もろもろ・これ」となります。「刃」は音読みで「じん・にん」、訓読みで「は・やいば」となります。一方で「剣」は音読みで「けん」、訓読みでは「つるぎ」です。 したがって「諸刃の剣」はどの漢字も全て訓読みで読みます。

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諸刃の剣の意味は「良い影響を与える反面、悪影響を与える可能性もあること」

「諸刃の剣」の意味は「良い影響を与える反面、悪影響を与える可能性もあること」です。 「諸刃」は両方の面に切れる刃が付いています。切る相手に向けた刃とともに切る自分に向けた刃もある、危険な剣です。日本刀には基本的にこのような「諸刃」は見かけませんが、西洋の剣にはよく見かけます。 したがって「諸刃の剣」は「相手を傷つけることができるが、自分自身も傷つけてしまうかもしれないリスクを負っている」ことを表します。

諸刃の剣と諸刃の刃の違い

「諸刃の剣」と「諸刃の刃」の違いは「剣」と「刃」の違いです。 「剣」は刃物全体を指しますが、「刃」は切れる部分だけを指すというのが一般的な解釈です。しかしながら日本には「剣」という武器の文化が希薄で、切る武器といえば「刀」の方がしっくりします。このようなことから日本では「刃」を「剣」の代わりに、刃物全体を指す言葉として使われてきた歴史があります。 したがって「諸刃の剣」も「諸刃の刃」も同じ意味を表す言葉と考えて問題ないのですが、通常は「諸刃の剣」の方を使います。

 

諸刃の剣と両刃之剣の違い

「諸刃の剣」と「両刃之剣」の違いは「諸刃」と「両刃」の違いです。 「両」は音読みで「りょう」、訓読みでは「ふた(つ)」で、正式には「もろ」という読み方はありませんが、「両刃」は「りょうば」とともに「もろは」とも読みます。意味は「両方に刃が付いている」となり、「諸刃」と同じです。 したがって「諸刃の剣」と「両刃之剣」は読み方も意味も同じですが、「両刃之剣」とすると四字熟語としての扱いになります。

諸刃の剣の由来

教訓的な日本の言葉は中国の故事に由来することが多いのですが、「諸刃の剣」にはそのような由来はありません。いつ頃から使われるようになったのかも定かではありません。 「諸」は「多くの」とか「もろもろの」を表す言葉ですが、「一緒の」とか「両方の」という意味もあります。 したがって「諸刃」で「両方の刃が付いた」という意味となり、「敵も攻撃できるが自分にも跳ね返ってくるリスクがある」という意味で「諸刃の剣」という言葉が使われるようになりました。