「favor」の意味と語源
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「favor」は海外の映画やドラマなどでセリフとしても良く出て来ますし、ビジネスシーンでも使うことがある単語です。「favor」が持つ意味は多く、状況に合った意味で理解しておく必用があります。 以下にて「favor」の意味や語源などについて解説しますので、参考にしてください。
「favor」の意味は「親切な行為」「賛成」
「favor」は「フェイバー」と読みます。主な意味は「親切な行為」「賛成」などです。 「favor」は名詞・動詞どちらの役割も持っており、名詞としては「親切な行為」「好意」などの可算名詞として使われる場合と、「支持する」「引き立てる」などの不可算名詞として使われる場合があります。動詞としては「賛成する」「好意を示す」などの意味です。 ちなみに「favor」はアメリカ英語、「favour」はイギリス英語ですが意味や読み方は同じです。
「favor」の語源
「favor」という言葉の語源は一説では英語の元となった「インド・ヨーロッパ祖語」の「be favourable to(好意的な・賛成)」と言われています。 インド・ヨーロッパ祖語とはまだ文字が存在していない時代に使われていた言葉で、なぜその言葉の組み合わせになったのかは明らかではありません。
「favor」のビジネス例文
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「favor」という言葉をビジネスシーンで使う場合「好意」という人の感情を表す意味で用いることがあります。 以下では「好意を持たれる」「嫌われる(好意がない)」という状況を「favor」を使って表しています。具体的な例文と共に解説しますので、ビジネス英語での会話の参考にしてください。
上司からの好意
まずは「favor」を使って「好意がある」という意味を表してみましょう。 ・The boss is doing us a favor by hiring you. (社長は我々への好意で君を雇おうとしていらっしゃるのだ。) この場合の「favor」が持つ「好意」とは、日本語での「その人に好感を持っている」という意味だけでなく「ひいき目に見ている」というニュアンスも含んでいます。 他にも「favor」を同じように使って「親切にしたい感情」や「かばいたい感情」を表すことも可能です。
部下に嫌われる
2つ目は「嫌われる」という意味を「favor」で表す例です。 ・He loses favor with his boss. (彼は彼の上司に嫌われた) 「嫌われる」は「好意を無くす」という意味で「lose favor(好意を失う)」を使います。さらに「lose favor with A」で「Aに支持されなくなる・嫌われる」という意味です。 また「out of favor」という言い方でも「lose favor with~」と同じ「嫌われる」という意味を伝えることができます。
「favor」の慣用句
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「favor」を使った慣用句は多数あります。英語を慣用句で覚えておくと咄嗟の会話でも自分が言いたいことを相手に伝えやすくなるのでとても便利です。 今回はその中でも特にビジネスシーンで使える3つの慣用句を以下で解説します。実際のビジネス英語でも使える具体的な例文もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
in favor of
1つ目の慣用句は「in favor of」です。「in favor of」には「~を支持」「~に賛成」という意味があります。 ・「Fifty votes were in favor of the bill and three were against it.」 (その議案に賛成したのが50票、反対したのが3票だった) 「in favor of」には他にも「~の有利になるような」「~に支払うために」などの意味もあります。使う状況によって意味を判断することになるので、前後の文章にも注目しておきましょう。