閲覧(えつらん)の意味や使い方・類語など紹介します!

 

閲覧とは

(画像:Unsplash

「閲覧」は、学生時代に最もなじみが深い言葉かもしれません。しかし使用頻度が高い言葉ながら、「閲覧」が本来持つ意味をきちんと理解したうえで使っている人は少数派のようです。 ここではまず「閲覧」の読み方と意味、英訳した場合の単語と例文について説明します。

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閲覧の読み方は「えつらん」

「閲覧」を構成している「閲」と「覧」という漢字は、他の熟語でもよく使われています。「閲」が使われる熟語といえば、「閲読」「閲歴」「閲兵」があげられます。「覧」が使われている熟語といえば、「一覧」「回覧」「展覧」などです。 「閲」も「覧」も読み方は簡単でそのまま読めばよいので、「閲覧」は「えつらん」といいます。

 

閲覧の意味は「書物を読むこと」

「閲覧」の意味ですが、「図書館などで書物や新聞・文書を含めた資料をじっくり読んだり調べたり確認したりすること」を指します。そこには自分が目を通した資料から何らかの情報を得る、あるいは得た情報を生かして判断するという意味が含まれています。 そのため図書館で見ることができる雑誌や漫画など、娯楽関連のものは含まれません。持ち出しができない書籍や資料は「閲覧」の対象となります。

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閲覧の英語は「read」

「閲覧」を英訳すると「read」になります。公文書などで形式ばった表現をしたい際に、「peruse」を使うこともあります。 ・I do not have the right to read that information. (私にはその情報を閲覧する権限を持っていません。) ・This material is reading exclusive use. (この資料は閲覧専用です。) このように図書館や公共の場で資料を「閲覧」する場合には、「read」を使うのが一般的です。

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閲覧の類語とそれぞれの違い

(画像:Unsplash

「閲覧」は「じっくりと読む・調べる」という意味以外にも、「目を通す」というニュアンスで使われることがあります。そのためどんなニュアンスで「閲覧」を使うかによって、類語がとしてあげられる熟語が変わります。 ここでは「閲覧」の類語としてあげられることの多い熟語を、いくつか紹介します。

閲覧と閲読の違い

「閲覧」の類語として使用頻度が高いのが「閲読」で、「えつどく」と読みます。「閲覧」には「覧」という漢字が使われているため、「読み込む」というより「見る」「読む」というニュアンスが強いです。 しかし「閲読」では「読」という漢字を使用しており、書物や資料の内容を「じっくり読み込む」とより深い意味を持ちます。 そのため画集や写真集に「閲覧」を、文章量が多い書物や資料を「閲読」を使うのが一般的です。

 

閲覧と玩読の違い

「閲覧」の類語である「玩読」は、「がんどく」と読みます。「閲覧」にも書物や資料を時間をかけて読むという意味があるのですが、「玩読」よりは軽いニュアンスで使われます。 「玩読」には書物や資料に書かれた語彙や文章を吟味しながら、その意味を考察しつつ読むというニュアンスがあります。書かれている文章だけでなく、その時代背景や成り立ちに思いをはせながら読む際には「玩読」を使います。

閲覧と読むの違い

「閲覧」の類語として「読む」もあげられます。しかし、文章を「読む」ことと「閲覧」することはイコールではありません。 「読む」にはいくつかの意味がありますが、「閲覧」の類語として使われる場合には「文章を読んでいく」というものになります。つまり「文章を見ることで内容を知る」という意味で使われるのです。 「読む」は「閲覧」にようにコツコツと読み進めるのではなく、「見る」「目を通す」「確認する」という手軽なニュアンスで使う言葉です。