旭化成が米製薬会社のベロキシスを買収
旭化成がベロキシス社を買収
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旭化成がデンマークのベロキシス社を総額1432億円で買収
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アメリカ市場の事業基盤を強化・グローバル化を進める方針
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ベロキシス社の買収はどんな相乗効果を生むのか
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【関連記事】日立製作所が日立化成を昭和電工へ売却へ
日立化成が昭和電工へ売却へ。日立製作所の再編と昭和電工の市場拡大が狙いか?11月25日、日立製作所が子会社の化学メーカー大手、日立化成を昭和電工に売却する方向で交渉を進めていると複数メディアが報じました。買収はTOB方式で行われる模様で、昭和電工は日立製作所の保有する株式も含め全てを買い付ける見通しです。この報道を受け日立化成の株価は急騰しており、買収額はおよそ9000億円になると見込まれています。
デンマークの会社からTOB
旭化成は同社のデンマーク子会社を通じて、デンマーク法に基づたTOBを12月中に開始しする予定です。このTOBには旭化成及びベロキシス DK社の取締役会も既に承認しており、友好的なものであると話しています。 また、ベロキシス DK社の上位2株主、経営陣とベロキシス社の経営陣からも本買い付けに応募する旨の同意を得ているともしています。
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買収額は約1432億
旭化成が提示している買収額は、総額約89億デンマーククローネ(約1432億円)で、手元現金及び外部借入等を充当します。 買い付け価格は1株当たり6.00デンマーククローネ約97円(11月22日付レート)で、ベロキシスDK社の発行済み株式数及び議決権比率の80%超(完全希釈化後)をTOB応募株式数の下限としています。
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買収の狙いはアメリカ市場の事業基盤獲得
旭化成のヘルスケア領域は、同社グループの売上高の15%、営業利益の19%(2018年度実績)を占める中核事業の1つで、腎移植後に用いられる免疫抑制剤に高い知見を有しています。 ベロキシス社はこの免疫抑制剤に独自の技術を加えて製品化・販売を行っており、米国内の医療ニーズに応えてきました。 日本とアジアに強みを持つ旭化成は、ベロキシス社が持つ技術や米国市場での販売力を活かしグローバル展開を加速させたい考えです。