合縁奇縁(あいえんきえん)と「一期一会」「千載一遇」との違いや意味・例文など紹介します!

 

合縁奇縁の読み方は「あいえんきえん」

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「合縁奇縁」と書いて「あいえんきえん」と読み、「ごうえんきえん」は誤った読み方です。 「合」の音読みは「ゴウ」で、訓読みが「あう」です。漢字四文字のうち一字のみ訓読みすることに注意しなければなりません。

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合縁奇縁(あいえんきえん)の意味は「人と人との巡り合わせは不思議な縁によるものだということ」

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「合縁奇縁」の意味は「人同士が気心が合うかどうかは不思議なつながりによるものだ」です。「相縁機縁」も間違いではありませんが、あまり一般的ではありません。 人間全般はもちろん、男女の絆について使われます。

 

合縁奇縁(あいえんきえん)の類語とそれぞれとの違い

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古今東西様々な場所で、たくさんの人物が人同士の関係について説いています。宗教においても、それぞれの人間観で関係性を定義しています。 人同士の関係を表す言葉について学びを深め、使い分けることが大切です。

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合縁奇縁と一期一会の違い

「一期一会(いちごいちえ)」は「どんな出会いも一生に一度のものである」という意味です。言葉の由来は茶道で、どんな茶会でも、同じ顔触れが集うことは二度とないといった意味から、この言い回しが生まれました。 出会いを大切にするという考え方の「一期一会」に対し、相性の良し悪しは人智を超えた力の働きによるものだというのが「合縁奇縁」です。人どうしの相性や縁の不思議さ、興味深さに言及した言い回しです。

 

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合縁奇縁と千載一遇の違い

「千載一遇(せんざいいちぐう)」とは「めったにないほどのチャンス」「思いがけなく巡ってきたチャンス」という意味です。「千載一遇」は人のことに限らずどんなことに対しても使えます。 「千載一遇」はかつてないほどの好機という意味ですが、「合縁奇縁」は人同士のつながりの不思議さ・興味深さを表す言葉です。漢字から感じる印象とは違い、意味は全く異なるため、使い分けが大切です。

合縁奇縁と袖すり合うも他生の縁の違い

「袖すり合うも他生の縁(そですりあうもたしょうのえん)」は「知らない人とのちょっとした縁も、前世からの深い因縁の結果かもしれない」という意味の故事です。人との出会いを大切にするという仏教的な考えの言い回しです。 人同士の巡り合わせの不思議さをいう「合縁奇縁」より、「一期一会」と近い意味の言葉です。見知らぬ人を何かの縁があって助ける場合などに、この言い回しを使うことができます。

 

合縁奇縁(あいえんきえん)の英語

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「合縁奇縁」の英語を用いた表現は、下記の例文の通りです。 ・It’s a relationship that formed due to a strange turn of fate. (それは合縁奇縁だ。) 直訳すると「奇妙な運命の曲がり角によって関係性は形作られる」です。運命が関係性に影響すること、奇妙で人間には推測できないことといった「合縁奇縁」の英訳にふさわしい文章です。

合縁奇縁(あいえんきえん)の使い方と例文

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「合縁奇縁」は本来ポジティブ・ネガティブな意味を含まない言葉で、使用場面や受け取り手の感性によってニュアンスが変わります。 そのため、意味をきちんと理解すれば、使いやすい言い回しだといえます。