杜撰(ずさん)の意味・由来・使い方などを紹介!

 

杜撰とは

(画像:Unsplash

「杜撰」という言葉の読み方や意味がわからないという人は多くいます。しかし「杜撰」は日常の会話やテレビ・ニュース・新聞などさまざまなところで使われている言葉です。 以下にて「杜撰」の読み方や意味、言葉の由来について解説します。この機会に「杜撰」について知っておきましょう。

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杜撰の読み方は「ずさん」

「杜撰」は「ずさん」と読みます。「杜撰」の杜は音読みで「と・ず」、訓読みで「もり・やまなし・ふさぐ・とじる」です。「杜撰」の撰は音読みで「さん・せん」、訓読みで「えらぶ」と読みます。 「杜撰」の読み間違いとして多いのは「とせん」で、それぞれの文字の読み方を間違うと意味が通らなくなるので注意しましょう。「杜撰」には「ずさん」以外の読み方はありません。 ちなみに「杜撰」の「撰」は「選」ではないので書き間違いにも注意が必要です。

 

杜撰の意味は「いいかげんなこと」

「杜撰」をどんな漢字で書くのか知らなくても意味はわかっているという人はたくさんいます。「杜撰」は「雑でいい加減」の意味で使います。何が「雑でいい加減」かというと、人や物事に対しての接し方や対処の仕方です。 「杜撰」はその意味から良く無い意味にだけ使います。人や企業または団体などが誠意を持って真摯に対応しない様子を「杜撰」で表します。 「杜撰な」「杜撰さ」「杜撰に」などさまざまな助詞と組み合わせて使います。

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杜撰の由来は中国の故事

「杜撰」という言葉は中国の故事に由来します。 昔の中国にいた詩人の杜黙(ともく)が当時としてはやや型破りな詩を好んで書いていたことを王楙(おうぼう)という人が故事に書き記しました。 当時、詩を書くことを「撰」と言っていたことから、杜黙が書く型破りな詩(撰)で「杜撰」となったと言われています。しかし、これは杜黙が書く詩が現代で言う杜撰であったということではなく、王楙が「杜黙はいいかげんで雑な詩を作る」と認識したに過ぎません。