ゼロックスがHPへの敵対TOBを開始。HPとの提携先であるキヤノンへの影響は?

ゼロックスがHPへの敵対TOBを開始。HPとの提携先であるキヤノンへの影響は?

ゼロックスがHPへの敵対TOBを開始

ゼロックスがHPへの敵対的TOBを開始

  • 買い付け価格は1株24ドル、現金と自社株で支払い
  • 買収成立すればキヤノンはHPへの部品供給停止を示唆
  • 富士ゼロックスなど複数企業への影響は必至か

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買い付け価格は1株24ドル

ゼロックスによると買い付け価格は1株24ドルで、同社の株式0.149株と現金18.40ドルで支払うとしており、買い付け提案の期限を4月21日に設定しています。 HP株は2月の買収提案を受けて一時23.35ドルまで上昇しましたが、今月5日(現地時間)は21.54ドルまで下げています。ただこの原因は新型コロナウイルスによる世界経済への影響を懸念したもので、本件TOBに影響ではないと見られています。

 

HPは反対する姿勢

本TOBに対し、HP側は反対する姿勢を見せています。両社は昨年11月に数回に渡って提携を模索してきましたが、HPの取締役会は同社の評価が著しく低いとして反対していました。 HPは3年で総額160億ドル(約1兆7000億円)の株主還元を行うと発表しました。この株主還元は、ゼロックスと提携をしなくても独立企業として存続できることを株主に示したものと見られています。

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HPと提携するキヤノンへの影響

HPに部品を提供するキヤノンの株式は2日に2,792円まで上昇しました。 しかし、3月4日にキヤノンがHPとゼロックスの提携が成立した場合は、部品供給を停止すると発表したことで、4日には2,737円まで小幅に戻し先行きは不透明な状況となっています。