野暮(やぼ)の三つの意味や「無粋」との違い・例文など解説します!

 

「野暮」(やぼ)の要点

  • 意味:「情に動かされない」「洗練されていなかったり垢抜けていない様子」
  • 由来:「野夫(やふ)」「也毛(やもう)」
  • 例文:「昔のよしみだろ、野暮なことを言うなよ。」
  • 類語:「無粋」
  • 対義語:「粋」
  • 英語:「Ruthless」「heartless」「unrefined」
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野暮(やぼ)の意味①「情に動かされない」

(画像:Unsplash

「野暮」には3つの意味があり、1つ目の意味は「情に動かされない」です。冷酷というよりは、周りの気持ちを汲み取れない、いわゆる空気の読めない人や様子を指します。 まず、この意味で使われる場合の野暮の例文や英語表現を紹介します。

 

野暮の意味①の使い方と例文

気持ちを汲み取れないという意味で使われる場合の「野暮」の例文は下記の通りです。

例文

  • 昔のよしみだろ、野暮なことを言うなよ。

例文

  • 野暮を承知で言うが、今回の件は見送った方がいい。

情に訴えて人に頼み事をする時「野暮」を用いて表現したり、「余計なことかもしれないが」と同じ意味で自分の発言の前置きとして使ったりします。また、頑固な人やわからず屋な人に対して非難めいたニュアンスで使うこともあります。

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野暮の意味①の英語は「Ruthless・heartless」

気持ちを汲み取れないという意味の「野暮」の英語の表現は「Ruthless・heartless」で例文は下記の通りです。

「野暮」はどこか温かみのある表現です。「Ruthless」は犯罪者にも使う強い表現なので、「野暮」の言い換えなら「heartless」が無難です。

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野暮(やぼ)の意味②「洗練されていなかったり垢抜けていない様子」

(画像:Unsplash

「野暮」の2つ目の意味は「洗練されていなかったり垢抜けていない様子」です。ばかにするもしくは擁護するような、笑いを含んだニュアンスがあります。 この意味で使われる場合の野暮の例文や英語表現、「野暮ったい」というよく使われる慣用句を紹介します。

野暮の意味②の使い方と例文

洗練されていないという意味で使われる場合の「野暮」の例文は下記の通りです。

例文

  • 君が服装に頓着しないのは理解してるが、一応お祝いの場なんだから、あまりにも野暮な服装は勘弁してくれよ。

例文

  • わざわざそんなことを言うのは野暮ってもんだ。

2つ目の例文のように、「野暮」は気が利かない様子をとがめる時にも使われます。「野暮」と言うことで、非難を和らげ軽快なニュアンスを持たせることができます。

 

野暮の意味②の英語は「unrefined・unpolished」

洗練されていないという意味の「野暮」の英語の表現は「unrefined・unpolished」で例文は下記の通りです。

「unpolished」には「粗野な・粗暴な」というニュアンスもあります。

野暮ったい

「野暮」には「野暮ったい」という慣用句があります。「野暮ったい」とは野暮な感じや様子を表す言葉で、現代語の「ダサい」に近い表現です。例文は下記の通りです。

例文

  • このコート、ちょっと野暮ったくない?

例文

  • 野暮ったい身なりをしているが、彼は実は著名な音楽家だ。

「野暮ったい」というと、性格や人柄といった内面よりも、服装や小物など外から見てわかるものを指します。「似合っていない」と似た使い方もします。