「有象無象」(うぞうむぞう)の要点
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意味:「つまらない多くの人々」「形を持つもの、持たないもの全て」
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由来:「仏教用語の『有相無相』」
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例文:「やってみもせずにはじめから諦める人ばかりで、そこにいる人は有象無象だった。」
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類語:「烏合の衆(うごうのしゅう)」「森羅万象(しんらばんしょう)」
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英語:「the riffraff」「all things in the universe」
有象無象の読み方は「うぞうむぞう」
有象無象の読み方(画像:Unsplash)
この記事では「有象無象」の正しい意味や使い方を紹介していきます。まず正しい読みを確認しましょう。 「有象無象」の正しい読み方は「うぞうむぞう」です。「ゆうぞうむぞう」、「ゆうしょうむしょう」のように読む方がたまにいますが、どちらも間違いです。初めて「有象無象」という字を見る方は読み方を迷いがちですが、簡単な読み方なのでしっかりと覚えておきましょう。
有象無象の意味①「つまらない多くの人々」
つまらない多くの人々(画像:Unsplash)
「有象無象」の1つ目の意味は「つまらない多くの人々」という意味です。一般的に「有象無象」が使われる時はこの意味であることがほとんどです。 先述した通り、使い方や例文・類語・英語表現まで紹介していきます。紹介した意味を確認しながら読み進めてください。
「つまらない多くの人々」の意味の「有象無象」の使い方と例文
まずは、「つまらない多くの人々」の意味で「有象無象」を使う場合の例文を見てみましょう。
例文
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やってみもせずにはじめから諦める人ばかりで、そこにいる人は有象無象だった。
「有象無象」は「取るに足らない人」「つまらない人」がたくさんいる時に使われる表現です。「やってみず諦める人」はつまらないので、「有象無象」と表されています。
「つまらない多くの人々」の意味の「有象無象」の類語は「烏合の衆」
「つまらない人々」という意味の場合の類語は、「烏合の衆(うごうのしゅう)」となります。
例文
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組織は共通目的や明確な理念が無くなった途端、烏合の衆になる可能性がある。
「烏合の衆」は、「規律や規則性なく集まっているだけの人々」という意味で、「つまらない人」が集まるわけではありません。「秩序や統制のない集団」か「つまらない人たち」かで区別をしましょう。
「つまらない多くの人々」の意味の「有象無象」の英語は「the riffraff」
「つまらない多くの人々」という意味の場合の英語は「the riffraff(リフラフ)」です。
「riffraff」は「取るにならない連中」「有象無象」という意味なので、訳がぴったり当てはまります。
有象無象の意味②「形をもつもの、持たないもの全て」
形をもつもの、持たないもの全て」(画像:Unsplash)
「有象無象」の2つ目の意味は「形を持つもの、持たないもの全て」です。この意味は使われている漢字からイメージできますが、一般的には使われません。 こちらも使い方や例文・類語・英語表現まで紹介していきます。例文で使い方も確認していきましょう。
「形を持つもの、持たないもの全て」の意味の「有象無象」の使い方と例文
「形を持つもの、持たないもの全て」という意味の場合の例文を見てみましょう。
例文
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プロジェクト進行の有象無象の障害が多い。
「形を持つもの、持たないもの全て」は、つまり「目に見えるものと見えないもの」であり、「人が認知できるもの両方」という意味になります。例文では「形を持つもの(地理的条件や仕事をする環境など)」と「目に見えないもの(心理状況など)」の障害が多すぎると言っています。