楽天がUN-LIMITを発表。実際にお得なのか、楽天の今後の戦略とは。

通話に関しても非常にシンプルな設定になっており、国内は完全無料です。もちろんSMSも無料です。 注意が必要なのはこのかけ放題はRakuten Linkアプリの使用が前提になっていることです。アプリを利用しない場合は30秒20円の通話料金がかかることになります。 アプリ利用という制限はありますが、大手キャリアにはこれまで見られなかった画期的なユーザーフレンドリーな通話サービスになっているといえます。

海外から国内への通話もかけ放題です。国内から海外や海外間の通話については月額980円の国際通話かけ放題の有料オプションが用意されています。 もちろん海外通話に関してもRakuten Linkアプリの使用が前提になっていることに注意が必要です。 海外通話でもSMSは使い放題の設定になっています。これからモバイルはグローバル化が必須になることを意識したプランになっているといえます。

Rakuten UN-LIMITではこれまで非常に評判が悪かった2年縛りといった契約期間の制限が撤廃されています。いつでも違約金なしで契約解除できます。 契約の事務手数料は3,000円です。ただし300万人に入ることができれば全額楽天ポイントで還元されることになっています。 もし300万人に入ることができれば実質的に契約手数料なし・最低利用期間なし・1年間無料でモバイルを使うことができます。

楽天の最大の懸念は基地局の整備遅れです。使用エリアによって使い方が変わるのは利用者にとって非常に使い勝手が悪いといわざるを得ません。 国も楽天の準備不足に苦言を呈しています。今後1年程度で楽天がどのくらい基地局を増設できるかが第四のキャリアとして存続できるかどうかの分かれ道になると思われます。 現在楽天の基地局は東京、大阪、名古屋を中心に整備されていますが、これが地方圏まで拡大されるには設置コストや工事業者の確保など様々な課題がありそうです。