朝令暮改の意味とは?由来から使い方・例文、いい意味まで丁寧に解説します。

 

朝令暮改の読み方は?

『朝令暮改』は、『ちょうれいぼかい』と読みます。 国語のテストにも出題される四字熟語なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 書くときに注意すべき点は、「朝礼」ではないというところです。 学校や職場で毎朝やるアレではなく、【朝】+命令の【令】で「朝令」と書きます。 さらに、お歳暮の【暮】+改善・改革の【改】で「暮改」、合わせて「朝令暮改」となります。 v

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朝令暮改の意味とは?

朝令暮改とは、読んで字のごとく、【朝】に決まった法律(=【令】)が夕方(=【暮】)には早々に【改】められてしまうことです。 そこから転じて、「方針や指示が絶えず変わって定まらないこと。言うことがコロコロ変わること。」を表します。

 

朝令暮改の由来とは?

朝令暮改という言葉は、「漢書」という中国の歴史書に書かれている故事に由来します。 このように、故事=大昔にあった出来事=を語源とする言葉を故事成語といいます。 どのような故事かというと、当時の農民の苦しみと、その要因となった政治への戒めを表したものです。 当時の農民は、一年中休みなく働かなければならない上に、災害や臨時の租税などで、苦労が絶えませんでした。 さらに、朝に出された法令が夕方には改められるといった不安定な政治に振り回され、二重三重の苦しみを抱えていました。 このようなあり様を見かねたある政治家が、当時の皇帝に奏上文を書き、政策が一定せずに当てにならない事態を戒めました。 この奏上文に書かれていた「朝令而暮改」という言葉が、朝令暮改の語源になったということです。

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朝令暮改の類語

毅然の類義語には次のような言葉があります。 朝改暮変(ちょうかいぼへん) 意味は同じです。  朝令夕改(ちょうれいゆうかい) 意味は同じです。中国ではこちらが使用されます。 二転三転(にてんさんてん) 物事の内容や成り行きが何度も変わることを言います。 天下法度三日法度(てんかはっとみっかはっと) 国を治める方針がコロコロ変わり、世の中が不安定なことを言います。 天下は国や世の中のこと、法度は法律や規則のこと、三日は長続きしないことを表しています。