トヨタが中国で独占禁止法違反により罰金13億円。今後のレクサス展開への影響は?

 

トヨタ自動車中国法人が独占禁止法違反

レクサスが中国で独禁法違反

  • トヨタ高級車レクサスが中国で独禁法違反・罰金は日本円で13億円
  • トヨタは12月25日にレクサスの電気自動車を発表・国内生産で品質に自信
  • 米中貿易摩擦の影響はあるのか・トヨタ2019年度決算は絶好調

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レクサスの独占禁止法違反

中国当局によると、トヨタは2016年から2018年にかけて高級車ブランドである「レクサス」の販売で、江蘇省(こうそしょう)内販売店に対して各地区ごとの会議やSNSなどを通じて、車種ごとの値引き率を制限するように通知していました。 中国当局はおととし12月から調査を始めており、「売れ筋の車を高値で販売しようとする行為は、消費者の利益を損なった」として独占禁止法に抵触するとの判断を下しました。 トヨタ側も特に反論することはなくこの決定に従った模様です。

 

罰金は日本円で約13億円

江蘇省市場監督管理局の6日の決定書によると、トヨタは2015年から2018年の3年間、江蘇州内のディラーに対して、レクサスのインターネットを通じた販売価格も値引きをしないように指示していました。 当局は、こうした行為は市場競争を排除、制限し、消費者の利益を損なう行為だと指摘し、16年の省内の売上の2%に当たる罰金18761万元(日本円で約13億円)を科したと発表しました。 また、当局は今後6%を超える値引きを禁止するよう指導し、トヨタからは陳述や釈明はなかった模様です。

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12月25日にレクサスの電気自動車を発表

トヨタは2019年11月22日に開催された、中国広東モーターショーにおいて、レクサスブランドの市販モデルとして電気自動車(EV)「レクサスUV300 e」を世界で初めて公開しました。 トヨタ自動車九州の長田理(ながたおさむ)社長は同月25日に「レクサスUV300 e」は2020年春頃から生産が開始されることを明らかにしました。 ここからはEV市場を狙うトヨタの戦略を見ていきます。