頓挫(とんざ)の意味や使い方、類語を紹介します!

 

頓挫とは

頓挫とは

頓挫とは(画像:Unsplash

新聞記事やビジネス系の書籍を読んでいる中で「頓挫」という言葉を見たことがあると思いますが、この漢字の正しい読み方や意味を理解できているでしょうか。 この記事では「頓挫」の類義語・英語表現・使い方や例文もご紹介します。まずは読み方と基本的な意味を語源から理解していきましょう。

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頓挫の読み方は「とんざ」

「頓挫」は「とんざ」と読みます。それぞれの漢字は「頓」は音読みでは「トン」、訓読みでは「にわかに」と読み、一方「挫」は音読みでは「ザ」、訓読みでは「くじける」と読みます。 どちらの漢字も日常的に使われる漢字ではないので、読み方がわからなくなる方もいるかもしれません。ただ、それぞれの漢字の音読みは「整頓(せいとん)」「挫折(ざせつ)」などの漢字でも使われています。

 

頓挫の意味は「途中で計画などが駄目になること」

「頓挫」の意味は「途中で計画などが駄目になること」です。それぞれの漢字の意味や「頓」は「とつぜん」「すぐに」という意味で、「挫」は「くじける」「途中で勢いがなくなる」という意味です。 「頓挫」は事前の計画が不十分で、それ以上計画やプロジェクトなどの継続が不可能になったり、予測困難な外部要因によって計画を止めざるを得なくなるなど、何らかの原因で突然計画をストップせざるを得ない時に使われる漢字です。

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頓挫の語源

「頓挫」という言葉の由来は、それぞれの漢字の意味から理解が出来ます。「頓」は「急に」「とつぜん」という意味で、「挫」は「途中で勢いがなくなる」という意味でした。 つまり「頓挫」をそれぞれの漢字から意味を理解すると、「突然勢いがなくなってしまうこと」となり、ここから「途中で計画などが駄目になること」という意味が理解できます。それぞれの漢字から意味を考えると分かりやすいです。

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頓挫の類語は挫折・中断・失敗・暗礁に乗り上げる

頓挫

「頓挫」の基本的な意味は理解できたでしょうか。それぞれの漢字の意味がわかれば「頓挫」という言葉の意味自体も簡単に理解できると思います。 ここからは「頓挫」の類義語を4つ紹介します。それぞれの言葉の意味と「頓挫」という言葉とのニュアンスの違いを正しく理解して、使い分けられるようにしておきましょう。

頓挫と挫折の違い

「頓挫」と「挫折」の違いは、「やる気や気力」についてのニュアンスがあるかどうかです。 「挫折」の意味は「途中で計画がだめになり、やる気や気力をなくすこと」という意味です。つまり「挫折」した場合には、「計画がダメになること」に加えて、計画の実行者が「やる気や気力」をなくしてしまうという意味が含まれています。 「頓挫」には「やる気や気力」に関するニュアンスは含まれていません。

 

頓挫と中断の違い

頓挫と中断の違いは、物事の進行が止まるのが「急かどうか」です。 「中断」の意味は「物事の進行が途中で途切れること」「物事の進行を途中で止めること」という意味です。つまり、「中断」の場合は物事の進行が止まることがある程度予測できているか、自分の意志でそれを止めるという意味です。 「頓挫」のように、途中で物事の進行が「急に」計画が止まってしまうというニュアンスは含まれません。

頓挫と失敗の違い

頓挫と失敗の違いは、物事の進行の停止が「急かどうか」と、「正しいやり方かどうか」です。 「失敗」は、「物事をやりそこねること」「誤った方法でやり、目的を果たせないこと」という意味です。どちらも「急に」物事の進行が止まるという意味は含みません。 「頓挫」はやり方が正しくても、突如何らかの要因によって計画がダメになることも考えられるので、「やり方を間違っている」という「失敗」とは意味が異なります。