「体系的」の要点
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意味:「組織立っているさま」「秩序が認められる様子」
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例文:「体系的に学ぶことで、人間は教養を深めることができます。」
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類語:「系統的」
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対義語:「分散的」
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英語:「systematic」
体系的とは
(画像:Unsplash)
「体系的」は、学校でも実社会でも頻出する言葉です。しかしニュアンスとしてわかっているつもりでも、正しく意味を説明できる人はそれほど多くなさそうです。 ここではよく使われているからこそ覚えておきたい、「体系的」の読み方や意味について整理します。
体系的の読み方は「たいけいてき」
「体」「系」「的」の3.文字からなる「体系的」は、「たいけいてき」と読みます。 「体」は音読みでは「たい」「てい」、訓読みでは「からだ」です。「系」は音読みでは「けい」、訓読みでは「すじ」「つな(ぐ)」です。「的」は音読みすると「てき」、訓読みすると「まと」「あき(らか)」といいます。3文字をすべてを音読みしている熟語です。
体系的の意味は「組織立っているさま」
「体系的」は、「組織立っているさま」「秩序が認められる様子」という意味を表す言葉です。単独で何かを考えたり論じるのではなく、他とのつながりも視野に入れて検討するという在り方と言ってもよいでしょう。 そこには、「色々な要素が相互に関係しながらもまとまっている」というニュアンスがあります。そのため会社や組織、グループについて話をする際に用いられるのです。
体系的の使い方と例文
(画像:Unsplash)
「体系的」は社会生活を営む中で、よく見聞きずる言葉です。そのため様々なシーンで用いられます。 中でも頻出する「体系的に学ぶ」「体系的にまとめる」「体系的な組織」という表現について、例文を交えて解説します。
体系的に学ぶ
文部科学省の教育要項などでよく見かける表現に、「体系的に学ぶ」があります。
例文
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コメディカルスタッフとして1人前になるためには、専門分野だけでなく周辺職種も含めて体系的に学ぶことが大切です。
例文
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体系的に学ぶことで、人間は教養を深めることができます。
「体系的に学ぶ」には「1つの分野や視点にとらわれず、他の学問や情報にも目を向けながらまとまりとして学習する」という意味で使われます。
体系的にまとめる
学校や社会でよく使われる表現に、「体系的にまとめる」があります。
例文
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提出したレポートがわかりにくいので、体系的にまとめ直してください。
例文
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苦手だった英語を得意科目にした自分なりの勉強方法を、体系的にまとめることにします。
「体系的にまとめる」は、事柄や情報の関連性や知識を整理しカテゴライズするという意味で使われます。理解しやすいように、内容を分類してとらえなおすということです。
体系的な知識
「体系的な知識」という表現も、見かけることが多いはずです。
例文
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これからの医療・福祉連携について考える際、業界特性を踏まえて体系的な知識を得られるシステムが必要でしょう。
例文
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物事を的確に判断できるようになるためにも、体系的な知識に照らし合わせる習慣を持つことをおすすめします。
法律を例にあげて説明しましょう。「体系的な知識」とは単に民法を暗記することではなく、どんな位置づけでどう解釈されるかという全体をふまえ学んだ内容を意味します。