滾る(たぎる)の意味や使い方を徹底解説します!

 

滾るとは

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「滾る」はよく使う単語ですが、漢字が難しく、目にした時に読めない人も多くいます。またどのような場面で使えばいいのか意外と迷ってしまう単語でもあります。 まずは読み方や意味、語源を解説します。「滾る」の意味を理解し、日常会話においてスムーズに使えるようになることが大切です。

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滾るの読み方は「たぎる」

「滾る」の読み方は「たぎる」です。単語を知っていても、「滾」という漢字が難しいため、文章などで目にするととっさに読めないことがあります。また送り仮名も迷いがちですが、正しくは「る」です。部首は「さんずい」で、水に関する漢字だということがわかります。 音読みは「こん」で「水が滾々(こんこん)と湧き出る」などといった使い方をします。この「こん」という読みをするものの中には「濁流滾滾(だくりゅうこんこん)」という四字熟語もあります。

 

滾るの3つの意味は「煮える・勢いよく水が流れる・気持ちが盛り上がる」

「滾る」の意味は「煮える・勢いよく水が流れる・気持ちが盛り上がる」です。もともと、水が激しくわき立つ様子を表し、その意味が転じて盛んな様子や勢いのある様子を表すようになりました。3つの意味に応じた例文は下記の通りです。 ・湯が滾ってきたので火を止めた。 ・滾る水流へと勢いよく飛び込んだ。 ・熱く滾る情熱を胸に秘めている。 情熱や闘志など、激しい感情を表す時に比喩表現としてよく使われます。

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滾るの語源は「煮えたぎる」

「滾る」の語源は「煮えたぎる」です。「煮える」は加熱された水が湯になる様子、食物や水に火が通ることをいいます。「煮えたぎる」は湯になった水が沸騰し、激しく水面が揺れている様子を表します。 この「煮えたぎる」から「煮える」の部分が取り除かれ、「滾る」という一語で使われるようになりました。「煮えたぎる」は実際沸騰する様子を表すことが多いですが、「滾る」は比喩表現で用いられることが多くあります。

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滾るの類語・英語

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「滾る」は、水が煮えたり勢いよく流れる様子以外にも、情熱や闘志の比喩表現として用いられます。そのため、「滾る」のそれぞれの意味に応じた言い換え表現を知る必要があります。 また英語の表現についても、「滾る」の3つの意味に応じて使い分けることが大切です。

滾るの類語は「沸騰・激流・逬る」

「滾る」の言い換え表現は「沸騰・激流・逬る」です。 「沸騰(ふっとう)」は液体が煮え立っている様子を意味します。怒りの表現で「頭が沸騰する」といった使い方をします。「激流(げきりゅう)」は水の流れが激しいことをいいます。「滾る」同様、勢いがある様子を表現することができます。 「迸る(ほとばしる)」は勢いよく飛び散ったり噴き出したりすることです。液体だけでなく「気持ちが迸る」といった比喩表現として使うこともできます。

 

滾るの英語は「boil・torrent・effusive」

「滾る」の英語は「boil・torrent・effusive」で、意味は「沸かす、茹でる」「激流」「感情的な」です。 ・He boiled the eggs. (彼は卵を茹でた。) ・She pushed against the torrent. (彼女は急流の中を押し進んだ。) ・You are effusive. (君は感情的だ。) 「effusive」は「迸る」という意味もあります。

滾るの使い方と例文

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「滾る」は、単体で用いられるだけでなく、他の言葉と組み合わせて使われることも多くあります。特に比喩表現で使われる場合は、「滾る」だけでは意味が通じにくいこともあるため、主語や動詞とセットで使われる場合があります。 以下では「滾る」の使い方と例文を紹介します。