「主宰(しゅさい)」と「主催」の違いを解説!英語表現や例文も紹介します

「主宰」の要点

  • 意味:「人の上に立ち、中心となってとりまとめること」
  • 語源:「お祭りや会合のために家の中で調理すること」
  • 例文:「今回の定例会議の主宰は私です。」
  • 類語:「チェアパーソン」「フロントランナー」
  • 英語:「superintendence」「supervision」
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主宰とは

(画像:Unsplash

「主宰」という言葉を耳にしたことはありますか。同じ読みである「主催」と使い方を混同してしまいがちな単語です。 この記事では「主宰」使い方や「主催」との違い、類語や英語表現について説明します。まずは読み方と意味、語源から見ていきましょう。

 

主宰の読み方は「しゅさい」

「主宰」は「しゅさい」と読みます。 「主」は音読みで「シュ」、訓読みで「ぬし」「あるじ」「つかさどる」と読みます。「宰」という字は音読みで「サイ」、訓読みで「つかさどる」です。同じ読みには、「主催」の他に「主祭」「主裁」「珠才」「首歳」など、同音意義語が数多くあります。言葉によって異なる意味を1つずつ覚えておきましょう。

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主宰の意味は「人の上に立ち、中心となってとりまとめること」

「主宰」は「人の上に立ち、中心となってとりまとめること」を意味します。 「主」という字自体が「中心となる人」「ある集団の長」を指します。また「宰」は「仕事やものごとをつかさどる、取り仕切る」という意味です。この2語による熟語により、「主宰」はある団体の中でリーダー的な役割を果たすことを表します。

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主宰の語源

「主宰」の語源は「宰」の字にあります。部首である「うかんむり」は「家の中」を指し、「辛」という字の縦棒は「調理用の刃物」を指します。つまり、「宰」は「お祭りや会合のために家の中で調理する」ことを意味する漢字です。 行事で食べ物を参加者のために用意するのはその中心となる人です。このような背景から「主宰」という言葉が生まれ、行事や会合の中心人物を意味する言葉となりました。

主宰と主催の違い

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「主宰」と同音意義の熟語に「主催」が挙げられますが、意味が似ているため混同してしまいがちです。「主宰」は「人の上に立ち、中心となってとりまとめること」を意味し、「主催」は「中心となって行事や会合などを運営すること」を意味します。 ・今回の主宰は◯◯さんです。 ・彼が主催のイベントです。 上記の例文を注意深く比べるとわかるように、「主宰」は「中心となる人物」を指すのに対して「主催」は「中心となって運営するという行動」を指しています。「人物」は「主宰」、「行動」は「主催」と覚えておきましょう。

 

主宰の使い方と例文

(画像:Unsplash

続いて、「主宰」の使い方について、「主宰する」「個人事業主の肩書きとしての主宰」「主宰者」を例に紹介します。 「主宰」がよく使われる、上記の3つのビジネスシーンとともに例文を用いて解説します。文章や会話の中で出てきた時に困らないように、本見出しで「主宰」の使い方を押さえておきましょう。

主宰する

「主宰」は「主宰する」という動詞の形でよく使用されます。

例文

  • 今回の定例会議の主宰は私です。

例文は、「定例会議のために参加者に日時を連絡したり、場所をおさえたりするなど、運営の中心となって活動するのが私」ということを指しています。このように、イベントやお祭りなどの行事や、会社や劇団などの団体の中心となることを「主宰する」と言います。