枝葉末節の読み方は「しようまっせつ」

枝葉末節の読み方は「しようまっせつ」

「枝葉末節」は、「しようまっせつ」と読む四字熟語です。 それぞれの漢字は「枝」は「シ」「えだ」、「葉」は「ヨウ」「は」、「末」は「マツ」「すえ」、「節」は「セツ」「ふし」と読みます。カタカナ表記が音読みの読み方ですが、「枝葉末節」はそれぞれの漢字の音読みを合わせた読み方になっています。

スポンサーリンク

枝葉末節(しようまっせつ)の意味は「本質的ではない部分のこと」

「枝葉末節」は「本質的ではない部分のこと」という意味です。 「枝葉」は「えだは」で木の末端にあるもの、「末節」も「本質的でない部分」という意味なので「枝葉末節」の意味になります。

枝葉末節(しようまっせつ)の使い方と例文

次は、「枝葉末節」という四字熟語の正しい使い方を紹介します。 それぞれの使い方について例文を紹介していますので、先述した「本質的ではない部分のこと」という意味を確認しながら読んでください。

スポンサーリンク

例文①枝葉末節にこだわる

1つ目の表現は、「枝葉末節にこだわる」という表現です。 ・彼は一度作業に取り掛かると、枝葉末節にこだわる傾向がある。 「枝葉末節にこだわる」とは、「本質的ではない細かい部分にこだわる」という意味です。 例文では、彼が作業に取り掛かると客観的な視点を持てなくなってしまい、一度手を付けた作業に集中しすぎてしまうということが表現されています。

スポンサーリンク

例文②枝葉末節を気にする

2つ目の表現は、「枝葉末節を気にする」という表現です。 ・プレゼンテーションのプロットを考える時には、枝葉末節を気にする必要はない。 「枝葉末節を気にする」とは「本質的ではない細かい部分を気にする」という意味です。 例文では、プレゼンテーションのプロット(構成)を考える時点では、細かい内容まで気にする必要はないということが表現されています。

例文③枝葉末節を省く

3つ目の表現は「枝葉末節を省く」という表現です。 ・文章を要約したり人の主張を理解する時は、枝葉末節を省くとコンパクトにまとまる。 「枝葉末節を省く」とは、「本質的ではない細かい部分を省く」という意味です。 例文では、文章を要約したり人の主張を理解する時は、本質的でない細かい部分は省いて要点だけを抽出するようにすれば、端的にまとめることが出来るということが表現されています。

枝葉末節(しようまっせつ)の類語

「枝葉末節」の類語には「末梢的」「木を見て森を見ず」「本末転倒」の3つがあります。 それぞれ「枝葉末節」との意味の類似点と相違点を意識して、意味を区別しておきましょう。

末梢的

「末梢的」とは「細かくてどうでもよいこと」「本質から外れたこと」と、「枝葉末節」と同じ意味です。 「末梢」とは「物の端」「末端」「取るに足らない物」という意味です。どの意味も「枝葉」「末節」と同じ意味です。「的」はある物事の特徴を示す形容詞にする言葉なので、「取るに足らない物」という意味を名詞に付け加えて、形容詞に用います。

木を見て森を見ず

「木を見て森を見ず」とは「細かいことにとらわれるすぎていて、大局が見えていないこと」という意味です。 「木を見て森を見ず」と「枝葉末節」の違いは「視点」に関する意味が含まれているかどうかです。 「枝葉末節」には「大局が見えていない」という意味はなく、あくまでも「本質的ではない些末な細かい部分」という意味です。そのため、「木を見て森を見ず」との正しい使い分けが必要になります。

本末転倒

「本末転倒」とは「物事の本質的な部分と、そうではない部分をはき違えてしまうこと」という意味です。 「本末転倒」と「枝葉末節」の違いは、「はき違える」というニュアンスの有無です。 「枝葉末節」はあくまでも「本質的でない細かい部分」という意味であり、「本質と些末な事項をはき違える」という意味はありません。この2つは全く意味が違うので正しい意味を理解して使い分けるようにしましょう。

枝葉末節(しようまっせつ)の対義語

「枝葉末節」の対義語には「本質」「大所高所」などがあります。 「本質」とは「無視することが出来ない重要な内容」、「大所高所」とは「細かいことや偏見・私情にとらわれない大局的な視点」という意味です。 「本質」は「枝葉末節」の対義語と言えますが、「大所高所」は「細かい部分・本質的な部分」という物事の重要度ではなく「視点」の話をしている言葉なので、全くの反対の意味というわけではありません。

枝葉末節(しようまっせつ)の英語

「枝葉末節」は英語で「trifling details」となります。 ・If you stick too much to the trifling details, it deviates from the essence. (枝葉末節にこだわりすぎると、本質からずれる。) 「trifling」は「取るに足らない」、「details」は「詳細」という意味なので、合わせて「枝葉末節」になります。

枝葉末節(しようまっせつ)の由来

「枝葉末節」の意味はそれぞれの漢字の意味が理解できれば分かりやすくなります。 「枝葉」は「えだは」という意味だと紹介しましたが、その他に「物事の末端の部分」「本質からずれたもの」というれっきとした意味があります。 そして「末節」は「幹(物事の重要なこと)」の対義語で、「本質的ではない部分」「細かいこと」という意味になるので、これらの2つの意味を合わせて「枝葉末節」の意味が成り立っています。

まとめ

「枝葉末節」は「本質的ではない細かい部分」という意味です。 この記事ではいくつか類語を紹介しましたが、「木を見て森を見ず」「本末転倒」は、本質的な部分や些末な部分という内容の他に「大局観」「はき違える」というニュアンスが含まれて明確に意味が異なるので、正しく使い分けましょう。