多義語「subject」の意味や使い方をわかりやすく解説します!

 

「subject」の意味と語源

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「subject」はビジネスシーンに限らず、学校や研究の場などでも耳にすることが多い英単語です。一語で複数の意味を持っており、ビジネスシーンでは特にメールでよく使われています。 正しく「subject」を使いこなせるように、まずその意味と語源について説明します。

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「subject」の意味は「話題」「題名」

「subject」は、品詞によって意味が異なります。品詞による意味の違いは、以下の通りです。 「他動詞」では「する・行う・(受け)させる・支配する・服従させる」など、「名詞」では「主題・題目・議論・テーマ・科目・教科・主語・主部・主題・題材・被写体・対象者・被験者」など、「形容詞」では「~の支配を受ける・~の権力化にある・~しがちな・~にさらされる」などです。 ビジネスシーンでは「話題」あるいは「題名」という意味で、使われるのが一般的です。

 

「subject」の語源

「subject」の語源は、投げるを意味する「ject」です。「subject」はそもそも「副題を付ける」という意味の「sub」と「ject」の2語から成り立っており、支配に置かれた人というのが原義とされています。 そのため立憲君主制が続くイギリスでは、国民を「British subject」ということがあります。

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「subject」を用いた例文

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ビジネスシーンで「subject」は「話題」「題目」という意味で、会話より文章で多く用いられる英単語です。文面によって「subject」を省略することもありますが、使い方をは覚えておくととても便利です。 実際にビジネスの場で使われる事例を、シーン別に紹介します。

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話題を変える

ビジネスの場で話題を変えたい時に使うのが、「change the subject」という表現です。 ・Let’s change the subject. (話題を変えましょう。) ・I tried to change the subject, but they went on talking about politics. (私は話題を変えようとshましたが、彼らは政治の話を続けたのです。) といった、話を切り替える際に用いられる表現です。「話が変わる」「話をそらす」「突然だけど」という意味で使われることもあります。

メールの件名

英文メールを書く場合、「subject」は「件名」という意味で使われます。ビジネスメールを送る際には、「subject」を入れるのがマナーです。 ・Subject: June 1st sales strategy meeting (6月1日の販売戦略会議について) ・Subject: The contract (契約書の件) ・Subject: Appointment Request (アポイントのお願い) 英文メールでは「subject」の下にメールの「受信者名」が入り「用件」「結びの言葉」「発信者名」の順で文章を作成します。

 

通販カタログ

実は「subject」は、通販のカタログの中でもよく見かける英単語です。 ・Subject: Cancellation of order for A-102 ( A-102の注文取消しの件) ・Subject: Request for product catalogue (貴社製品のカタログ送付の件) ・Prices are subject to change without notice. (商品の価格は変更される場合があります。) など問い合わせのための「件名」だけでなく、「話が変わる」という意味でも使われることがあります。

「subject to」は契約書で頻出

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「subject」は契約書でもよく見かけます。その場合「to」を加えて、「subject to」として使用されます。 ・This Agreement is subject to the approval of both companies. (本契約は両社の承認を条件とします。) ・If I’d like to participate in this work, make them submit to the condition offered here. (この仕事に参加したいのなら、本契約に定める条件に従ってください。) 例文にあるように「subject to」は、「~を条件とする」「~に従って」という意味で使われます。