ソニー子会社がシルバーゲートメディアを買収
ソニーの子会社がメディア企業を買収
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ソニーピクチャーズテレビジョンがシルバーゲートメディアを213億円で買収
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シルバーゲートメディアはピーターラビットなど子ども向けアニメに強み
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ソニーピクチャーズテレビジョンは子ども向けコンテンツの充実と中国市場拡大を狙う
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買収額は約213億円
ソニーピクチャーズテレビジョンは、ソニーピクチャーズエンターテイメントの完全子会社であるColumbia Picturesを通じて買収を行います。 買収価格は約195百万ドル(約213億円)で、シルバーゲートメディアの経営陣及び投資会社のシャムロック キャピタルからの買い付けを行います。
買収による2019年連結業績への影響は軽微
ソニーは、買収が2019年度連結業績へ与える影響は軽微であると発表しています。この買収でソニーピクチャーズテレビジョンは、Silvergate Topco Limitedの100%の持ち分を取得します。 シルバーゲートメディアのCEO(最高経営責任者)は引き続きワヒード・アリ氏が、会長はウィリアム・アスター氏が務めることが決まっています。
子ども向けアニメ企業・シルバーゲートメディア
シルバーゲートメディアは2011年11月に設立され、ロンドン、ニューヨークにオフィスを構えています。子ども向けアニメの「ピーターラビット」などの人気コンテンツの権利を取得しており、中国でのビジネスに強みを持っています。
ピーターラビットシリーズを制作
ソニーピクチャーズテレビジョンは、アニメーションのテレビシリーズの強化の一環として人気シリーズの「ピーターラビット」で弾みを付けたい考えです。 シルバーゲートメディアの持つテレビアニメーションシリーズのIP(知的財産)には、ピーターラビットの他に子ども向けアニメで人気の「すすめ!オクトノーツ」も含まれています。
中国市場での強み
シルバーゲートメディアは中国市場に強みを持ち、北京にWanda Groupとの合弁会社を設立しています。今回の買収でソニーピクチャーズテレビジョンは、この合弁会社の株式49%を取得したことになります。 また、シルバーゲートメディアはここ数年で子ども向けのIPを大幅に拡大しており、中国の大手企業と協力し効果的に収益を上げています。
買収による目的は事業領域の拡大か?
ソニーピクチャーズテレビジョンは、事業の多様化と重要なジャンルの強化を戦略としており、特に子ども向けコンテンツはその基盤になると期待されています。 シルバーゲートメディアの会長マイク・ホプキンス氏も、「自社の事業領域が拡大できることは非常に喜ばしいことだ」と語っています。 ソニーピクチャーズテレビジョンは、中国市場の拡大と子ども向けコンテンツのシェアを伸ばすことができるか、今後の展開に注目が集まっています。
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