心機一転(しんきいってん)と「緊褌一番」「改過自新」の違いや意味・例文などを解説!

 

心機一転(しんきいってん)とは

心機一転

心機一転(画像:Unsplash

「心機一転」という四字熟語は、よく耳にするものの、その詳しい成り立ちや正しい意味などについてあまり深く考えることのない言葉です。何となく使っている人も多いでしょうが、深く知ると面白いことがわかる言葉でもあります。 まずは、「心機一転」の読み方や意味、語源を見てみましょう。

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心機一転の読み方は「しんきいってん」

「心機一転」は「しんきいってん」と読みます。 どれも難しい漢字ではありませんし、特に読みにくいという字もないため、読み方に困ることはあまりないでしょう。 「心機一転」の「心」は、音読みで「しん」と読みます。「一転」の「転」は「回転」や「反転」などに使われる漢字ですから、「てん」と読むと覚えておくとわかりやすいです。もちろん、「いってん」と一括りにして覚えてしまうのも良いでしょう。

 

心機一転の意味は「ある事をきっかけにそれまでの気持ちが良い方向に変わる・変えること」

「心機一転」の意味は、「ある事をきっかけにして、それまでの気持ちが良い方向に変わること、もしくは変えること」です。 ここで注意しておきたいのが、「心機一転」はポジティブな意味にしか使われないということです。何かがあったから気持ちが悪くなってしまっただとか、やめようと考えたといったなどといったことには使われません。 心がすっきりとして、前を向いて動き出そうとするといった意味合いを持っているのが「心機一転」という言葉です。

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心機一転の語源

「心機一転」は「心機」と「一転」の二つに分けて考えます。 「心機」は心の動きを意味しています。「どう思っているのか、考えているのか」ということを意味しています。一方で「一転」は「物事が全く変わる」ということを意味しています。「何かがそれまでとは様変わりする」という意味を持つ言葉です。 この二つの言葉が組み合わされることによって、「心が今までとは変わっていく」という意味を持つ「心機一転」という言葉が構成されています。

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心機一転(しんきいってん)の英語は「changing one’s mind」「turning over a new leaf」

心機一転

心機一転(画像:Unsplash

「心機一転」の英語表現は「changing one’s mind」と「turning over a new leaf」です。 ・He is changing his mind. (彼は心機一転する) ・She is turning over a new leaf. (彼女は心機一転する) どちらも「心機一転」という意味を持っているため、日本語と同じように使うことができます。

心機一転(しんきいってん)の類語

心機一転

心機一転(画像:Unsplash

「心機一転」は、いくつか類語を持っています。 どれもあまり馴染みがないものであるため、読み方が難しかったり、どういったニュアンスで使えば良いのかわからないものであったりする場合が多々あります。是非正しい意味と使い方を理解して、うまく使いこなせるようにしてください。

 

心機一転と気分一新の違い

「心機一転」の類語として、「気分一新」があげられます。 「気分一新」は、「良くない気持ちを良い方に切り替える」という意味を持っています。この言葉は非常に「心機一転」に似ていますが、「気分一新」は、以前の気分が良くない状態にあることが前提として使われる言葉です。 それに対して「心機一転」は、悪い気分を変えるという意味を持っていません。あくまでも何かをきっかけにして今までの気分が変わったということを意味するのみですから、「気分一新」とはその点で異なっていると言えるでしょう。

心機一転と改過自新の違い

「心機一転」の類語として、「改過自新」という言葉も挙げられます。 「改過自新」は「かいかじしん」と読みます。この言葉は「それまでの間違いをあらためて、心を一新する」という意味を持っています。「心機一転」は何かをきっかけとして気持ちが明るい方向に変わるという言葉ですから、多少意味が異なっていると言えるでしょう。 「改過自新」は過ちを悔い改めるという意味を持っていますが、「心機一転」にはそれがありません。「心機一転」はあくまでも気持ちの問題であり、「改過自新」のように過去の誤りなどを前提とした言葉ではありません。