「折衷案」の使い方や「妥協案」「代替案」との違いを解説します!

折衷案とは

折衷案とは

折衷案とは(画像:Unsplash

「折衷案」という言葉は日常生活でも使われ、仕事の場面ではこちらの提案を相手が飲んでくれない時に相手の条件との折り合いをつけるために用いられます。 この記事では「折衷案」の類義語や英語表現についても紹介します。まずこの見出しで読み方と意味を理解しておきましょう。

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折衷案の読み方は「せっちゅうあん」

「折衷案」は「せっちゅうあん」と読みます。それぞれの漢字の読み方は「折」は音読みでは「セツ」、訓読みでは「おる」、「衷」は音読みで「チュウ」、「案」音読みでは「アン」、訓読みでは「かんがえる」です。 つまり「折衷案」は、全ての漢字の音読みを合わせた読み方になっています。「衷」という漢字は見慣れないかもしれません。「折衷案」以外では日常的に使うことはほぼないので、しっかり覚えておきましょう。

 

折衷案の意味は「2つ以上の物事や考え方のよいところをとって1つに合わせること」

「折衷案」の意味は、「2つ以上の物事や考え方のよいところをとって1つに合わせた案」です。「折衷」という漢字に「双方の極端な部分を削ぎ落として、一つにまとめること」「いくつかの異なるアイデアを1つにまとめること」という意味があります。 そうした行動で生み出した案が「折衷案」です。また「衷」に「真ん中」という意味があるので「真ん中で折り合わせた案」とイメージすると意味が理解しやすくなります。

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折衷案の類語

折衷案の類語

折衷案の類語(画像:Unsplash

「折衷案」の正しい意味は理解できましたか。「折衷」の意味が分かれば分かりやすいと思います。 次は、「折衷案」との類似表現を3つ紹介します。それぞれの漢字のどの点が似ていて、どんなニュアンスの違いがあるかをしっかりと理解しておきましょう。

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折衷案の類語は「妥協案」

「折衷案」の1つ目の類語は「妥協案」です。 「妥協案」とは、「議論の当事者の双方が、主張の一部を取り下げて作り出す案」という意味です。つまり、必ずしも両者の意見の「いいところ」を取って作った案というわけではありません。 「妥協」という言葉自体が、「対立する当事者が意見を取り下げて、物事を解決する」という意味があり、当事者それぞれが100%満足できる案にはなっていない可能性があります。

折衷案の類語は「代替案」

「折衷案」の2つ目の類語は「代替案」です。 「代替案」とは、「既に決定された案の代わりになる案」という意味です。つまり、「折衷案」や「妥協案」のように複数の案から作り出す案ではなく、元々ある案と全く別物の案と言うことです。 「代替」という言葉には「他のもので変えること」「それに見合うものに取り替えること」という意味があります。

 

折衷案の類語は「譲歩案」

「折衷案」の3つ目の類語は「譲歩案」です。 「譲歩案」とは、「自分の側が主張の一部を取り下げて合意に導く案」という意味です。妥協案と意味が似ていますが、「妥協案」が「当事者双方が意見の一部を取り下げる」のに対して、「譲歩案」は「こちらだけが意見の一部を取り下げる」事になります。 「譲歩」とは「自分の意見や主張の一部を取り下げる」という意味の言葉なので、ここから意味を理解しておきましょう。

折衷案の使い方と例文

折衷案の使い方と例文

折衷案の使い方と例文(画像:Unsplash

「折衷案」には「妥協案」「代替案」「譲歩案」という3つの類義語がありましたが、全て正確に意味を区別して使い分ける必要がある言葉です。 この見出しでは、類義語の紹介も含めて理解した「折衷案」の具体的な使い方を見てみましょう。「双方の良いところを取った案」という意味を確認しながら読んでみてください。