施工(せこう・しこう)の意味や「竣工」「着工」との違いを解説します!

施工とは

施工とは

施工とは(画像:Unsplash

新築住宅を立てる時や様々な公共施設等の工事などが始まる時に「施工」という言葉が使われますが、この言葉の正しい意味は理解できていますか。 この記事では、「施工」の類義語や使い方まで紹介していきます。まずはこの見出しで正しい読み方・よく間違われる単語・「施工」の意味について理解しておきましょう。

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施工の読み方は「せこう・しこう」

「施工」の読み方は「せこう・しこう」の2通りあります。 それぞれの漢字の読みは「施」は音読みでは「セ」「シ」、訓読みでは「ほどこす」「しく」と読みます。「工」は音読みでは「コウ」「ク」、訓読みでは「こう」と読みます。 つまり「施工」は2つの漢字の音読みを合わせた読み方になっています。ちなみに「せこう」は「工事関係」の内容で使われる読み方で、「しこう」は「法律関係」の内容で使われる読み方です。

 

施工と施行の違い

「施工」と「施行」は間違って使われることが多い漢字の1つです。 「施工」とは「工事を行うこと」なのに対して、「施行(しこう・せこう)」は「政策や計画を実際に行うこと」や「交付された法律などの効力を発揮させること」という意味です。 つまり「施工」は「工事」に関する言葉であるのに対して、「施行」は「物事をはじめること」というニュアンスの言葉であり、「工事」は関係ありません。

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施工の意味は「工事を行うこと」

前の見出しでも紹介しましたが、「施工」の意味は「工事を行うこと」です。 それぞれの漢字の意味は「施」は「計画を実際に行うこと」「施しを与えること」という意味で、「工」は「道具を使ってものを作ること」「ものを作る人」という意味があります。 つまり2つの漢字の意味を合わせると、「道具を使ってものを作る計画を実際に始めること」となり、ここから「工事計画を実行する(工事を行う)」という意味になります。

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施工の類語

施工の類語

施工の類語(画像:Unsplash

「施工」は「工事を始めること」、「施行」は「計画を実行すること」という意味でした。2つの漢字は似ていますが、意味は違いますので注意が必要です。 ここからは、「施工」と同じ工事に関する日本語を2つ紹介します。どちらも「工事」に関する言葉ですが意味は全く違いますので、その違いを理解する必要があります。

施工の類語は「竣工・着工」

「施工」の類語は「竣工(しゅんこう)」「着工(ちゃっこう)」の2つです。 「竣工」は「建築、土木工事が終了すること」という意味です。「竣(シュン)」には「おえる」「おわる」という意味があるので、「工事が終わる」という意味になります。 「着工」は「工事を開始すること」「工事を始めること」という意味です。「着(チャク)」は「着手」でも使われるように「物事に取り掛かること」という意味があります。

 

施工と竣工の違い

「施工」と「竣工」の違いは、「工事中か終了しているか」です。 「施工」は「工事を行うこと」という意味です。つまり、「施工」という場合は「工事中」「建設期間中」という意味になります。 一方で、「竣工」は「建築、土木工事が終了すること」という意味です。つまり、「竣工」という場合は「既に工事が終了している」ということになります。同じ工事に関わる言葉でも度のタイミングの事を言っているかが違います。

施工と着工の違い

「施工」と「着工」の違いは、「工事中か工事を始める前か」です。 「施工」は前の見出しでも説明したとおり、「工事中」「建設期間中」という意味になります。 一方で、「着工」は「工事を開始すること」「工事を始めること」という意味でした。つまり「着工」という場合は「まだ工事は始まっておらず、これから工事が始まる」という意味です。3つの言葉をまとめると「着工→施工→竣工」という順番になります。