「清濁併せ呑む」を正しく使えてる?誤用例や例文とともにご紹介!

 

「清濁併せ呑む」の意味と由来

「清濁併せ吞む」は、企業や政財界のリーダーを例える場合によく用いられます。 ビジネスでも重要な慣用句ですので、正しい使い方を例文を交えて解説いたします。

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「清濁併せ呑む」の意味は「良いことも悪いことも受け入れる度量の大きさ」

「清濁併せ吞む」は「良いことも悪いことも受け入れる度量の大きさ」を表す慣用句です。 「清流も、濁った川もどちらも受け入れて吞みこめるほどの大河」を表した慣用句で、器の大きな心の広い人物を意味します。 また、難易度の高い漢字が使用されているので、読み書きで誤りが無いように注意が必要です。 「清濁併せ吞む」の読みは「せいだくあわせのむ」になります。 「のむ」は「飲む」ではなく「吞む」で、非常に間違いやすく注意が必要です。 濁は濁流などに使われますが、書き慣れない漢字ですのでこちらも注意しましょう。

 

「清濁併せ呑む」の由来は『史記』

「清濁併せ吞む」の出典は明確ではありませんが、中国の歴史書「史記」(著:司馬遷)に以下のような一文があります。 「史記」の「酷吏列伝」に「法令は治の具にして制治清濁の源に非ず」 これが類似しているため、由来とされています。 「法令は世の中を統治するものであり、良し悪しを決定するものではない」という意味にあたります。

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「清濁併せ呑む」の使い方と例文

「清濁併せ吞む」は古文調であるため、慣れないと使いづらい慣用句です。 ここで、使い方と例文を紹介いたします。正しく使えるようにマスターしましょう。

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「清濁併せ呑む」を「良い面悪い面両方ある人」と捉えるのは誤り

「清濁併せ呑む」を間違った解釈で使用するケースが目立ちます。 特に多いのが「良い面悪い面両方ある人」という意味合いで使うケースです。 「清濁併せ呑む」は、本人自体が「良い面悪い面両方を持っている」のではなく、その人物またはそのものが、「良いもの、悪いものに関係なく全てを受け入れる」ことを意味します。 本人またはそのものが「善と悪の両方を持っている」わけではなく、「善悪両方を受け入れる」寛容で懐の深い人物という意味になります。

「清濁併せ呑む」の例文

それでは、「清濁併せ吞む」の例文をご案内します。 ・彼は非常に器が大きく「清濁併せ呑むことができる人」で、リーダーに向いている。 ・彼は大らかで「清濁併せ吞む」ことができる人物である。 ・彼は「清濁併せ吞む」ところがあるが、もう少し注意を払うことも必要だ。 最後の例文はネガティブに用いているケースです。むやみやたらに受容してしまうことが必ずしも良い結果をうむとは限りません。

 

「清濁併せ呑む」人になるにはどうすれば良い?

それでは「清濁併せ呑む」人になるにはどうすれば良いでしょうか。 「清濁併せ呑む」とは「度量が大きく、善悪どちらも受け入れられる」人物のことです。 人には誰しも長所・短所があり、長所だけの人物は存在しません。 それを理解した上で、人と付き合うことができる人物こそが「清濁併せ呑む」人だと思われます。

「清濁併せ呑む」の類義語と対義語

それでは、次に「清濁併せ呑む」の類義語と対義語を見ていきましょう。 類義語は若干ニュアンスが異なる場合がありますので使う際には注意が必要です。