さとり世代のゆとり世代にはない強み。コロナショックが直撃するさとり世代の未来。

さとり世代は、日本の経済が大きく変化したバブル期以降（1991年～1993年頃）に誕生しました。これは、バブルが崩壊したことで、お金やモノに価値がなくなったことから、物事を客観的かつシビアに考えるようになったためです。 2000年に入りITが普及しスマートフォンやインターネットから情報が簡単に得られるようになりました。検索スキルも高いことから、スマホがあれば何でもできるという境地に至ったのもバブル崩壊からITの普及が大きく影響しています。

さとり世代は、人生に対しての欲がないため、マイペースに日々を過ごしています。生活の質そのものを重視する傾向があり、無駄を省き現実的な視点を持っています。 ストレスフリーな生活を好むので、将来に対する期待も低いという特徴があります。バブル崩壊やリーマンショック、阪神淡路大震災など経済を揺るがす出来事に直面してきたため、人生は仕事だけでないことを体験しているためです。

さとり世代は、欲がないという反面、効率的に生きるための手段を知っています。それはスマートフォンやインターネットから得られる情報です。 これらの膨大な情報の中から合理的に物事を判断するスキルを身に着けているというのがさとり世代の大きな強みです。SNSでは炎上や人との付き合い方などを目にしているため、人間関係にも慎重なので、誰かのアドバイスで判断を迷うこともありません。

2020年に入り、新型コロナウィルスの感染が世界で問題になっています。関連倒産などの影響も出ていることから、今後就職難や経営不振によるリストラも増えることが考えられます。 新卒の就職活動では内定取り消しなどの措置も行われるかもしれません。しかし、さとり世代は、経済の大きな困難を目の当たりにし、自ら情報を得て取捨選択をするスキルを身に着けているので、合理的に物事を判断するという強みが生かされるのではないでしょうか。