サンクコストとは?サンクコスト効果やコンコルド効果やその具体例など解説します!

サンクコストとは

サンクコスト

サンクコスト(画像:Unsplash

「サンクコスト」という言葉を聞いたことがあるけれど、具体的にはどういったものであるかわからないという人も多いでしょう。 「サンクコスト」は経済的な意味を持っていますが、生活の中にも関わるものでもあります。ここでは「サンクコスト」がどのようなものであるのかを詳しく紹介していきます。

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サンクコストの意味は「回収不可の投資費用」

「サンクコスト」とは「回収不可の投資費用」という意味です。 それまでにいくら多大なお金や労力、時間をかけたとしても、自分のところにリターンがないというのが「サンクコスト」です。すでに手放してしまった以上、その費用は自分の意思ではどうすることもできません。 自分が願ったことによって取り戻すことは決してできないため、「サンクコスト」に関しては経営する上で引きずるべきではないと言えます。

 

サンクコストは別名「埋没費用」

「サンクコスト」は別名「埋没費用」とも呼ばれています。 「埋没費用」も「サンクコスト」と同様に、自分の意思に関わらず取り戻せないコストのことを指します。資金や労力、手間といったものをかければかけるほど「埋没費用」は膨らんでいきます。 「埋没費用」と「サンクコスト」は同じことを指していますので、どちらの言い方も覚えておいてください。

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サンクコストは英語では「sunk cost」

「サンクコスト」は英語で「sunk cost」と言います。 「sunk cost」は「サンクコスト」だけではなく、「埋没費用」という意味も含んでいます。「埋没費用」という言葉を表したい場合は「サンクコスト」をあらわす「sunk cost」を使いましょう。 「sunk」は「sink」の過去形で「沈む」という意味です。そのため「sunk cost」は「沈んでしまった(取り戻せない)費用」という意味を持っているということになります。

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サンクコストの例

サンクコスト

サンクコスト(画像:Unsplash

「サンクコスト」の意味を聞いただけでは、具体的にどういったものなのかイメージがわかないという人も多いでしょう。 そこで、以下では具体例を挙げて「サンクコスト」を紹介していきます。例文の背景と一緒に「サンクコスト」という言葉をイメージとして覚えておくと良いでしょう。

事業の失敗による「サンクコスト」

1つ目の「サンクコスト」の例です。 ある企業が新規事業を立ち上げたがその事業がうまくいかず、事業を撤退する場合になった、というのは「サンクコスト」にあたります。 新規事業にかかった資金は全て戻りませんし、立ち上げるまでにかかった人件費や、店舗の立ち退き料なども必要です。そういったコスト全てを水の泡にしなければなりません。 それらの費用はどうやっても元に戻らないため「サンクコスト」であると言えます。

 

間違えて購入した書籍代金

2つ目の「サンクコスト」の例です。 既に家にある本を間違えて書店で取り寄せて買ってしまった場合です。購入した本が自宅にあるのであれば、その本を新たに購入する必要はありませんでした。しかし、それを理由に書店へ本を返品することはできません。 この場合、購入してしまった本にかかった費用は戻ってこないため「サンクコスト」であると言えます。

サンクコストと心理学

サンクコスト

サンクコスト(画像:Unsplash

「サンクコスト」は心理学とも密接な関係があります。「サンクコスト」は経済的な側面だけではなく、人間の心理においても影響を与えるものだということを知っておいてください。 ここでは「サンクコスト」が心理学においてどのように扱われているのかを詳しく解説していきます。