さながらの意味や正しい使い方を例文を用いてわかりやすく解説!

 

さながらの意味と漢字表記

ビジネス文章でもプライベートの文章でも「さながら」を使うシーンは多いですよね。 特に何も考えず「さながら」を使っているという方も少なくありませんが、特にビジネスシーンで使うなら正確な意味を知っておくことが大切です。 間違った使い方をしていると、周りの人から指摘されてしまうかもしれません。 ここからは「さながら」の基本的な意味と漢字表記について、解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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さながらの意味は「非常に類似している」

もともと「さながら」は、二つの物事が非常によく似ている、という意味合いで使われる言葉です。 例えば「本番さながらの練習」と言う場合、練習が本番と非常に似ているため「さながら」を使い練習が本番そっくりであるさまを表現しています。このように物事が何かと似ていることを指して使うのが、本来の意味に沿った使い方です。 また、古文に多い用法ですが「さながら」には「そのまま、同様の状態で」、「そっくり全部、全て」とさらに追加で二つの意味があります。 「さながら」の意味を考える際にはどの用法で使われているのか、考えるようにするとよいでしょう。

 

さながらの漢字表記は「宛ら」

さながらを感じで表現すると「宛ら」となりますが、意味が大きく変わるわけではありません。 もともと「宛」という漢字自体が「そっくりそのまま、あたかも」と言う意味を持っているため、ひらがなで表記しても、漢字で表記しても大きな違いは無いと言えるでしょう。 しかし「さながら」の漢字を知識として知っている人は多くありませんので、分かりやすさが求められるビジネスシーンでは、ひらがなの「宛ら」を使うのが無難です。

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さながらの正しい使い方と例文3つ

「さながら」は簡潔に二つの物事の似ているところを指摘できる便利な言葉ですが、使い方を間違えると恥ずかしいですよね。 特にビジネス文章で誤った使い方をしてしまうと、文章力に問題があるとして評価が悪くなってしまう可能性もあります。 ここからは「さながら」を使うべきシーンや正しい用法について例文付きで解説していきますので、ビジネス文章を書く機会のある方はぜひチェックしてください。

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「さながら」は主にビジネスで使用する

物事が非常に似ている時に広く使える「さながら」を、ビジネスでもプライベートでも多用しているという方は少なくないでしょう。 しかし「さながら」という言葉には少し硬めのイメージがあり、プライベートで使うと堅苦しい印象になってしまいます。 ビジネスシーンでも、やたら「さながら」を使ってしまうと気取った感じになり、周りからの印象が悪くなることも考えられます。 「さながら」を使うのは主にビジネスシーンで、さらに必要な時にだけ使うようにしましょう。

「さながら」を用いた例文

まずは「さながら」の代表的な意味である、「2つの物事が非常に似ている」ことを表すための例文です。 2つのものが似ているさまを表すには、今の状態や物事と比較する対象を文章中に登場させる必要があります。 例えば、 ・プロさながらの演奏に、みんな驚いた という文章では「プロ(の演奏)」という比較対象を文章中に出すことで、今聞いている演奏と、プロの演奏を比べ2つのものが非常に似ている、という意味を分かりやすく表しています。

 

「さながら」を用いた例文

「そのまま、同様に」という意味合いで「さながら」を使うシーンもあります。 例えば、 ・昔の写真を見れば、当時のことがさながら手に取るように分かる という文章では、当時の様子がそっくりそのまま、昔と同様に理解できるという意味を表現しています。 「同様に」の使い方と「似ている」の使い方は近いため分かりにくいこともありますが、「同様に」の意味で使う時は「そのまま」「○○と同じく」といった言いかえができることが多いです。

「さながら」を用いた例文

かなり古文や文語(喋り言葉ではなく、文章の中だけで使う表現)寄りにはなりますが、「さながら」を「全く、全て」という意味合いで使うこともあります。 例えば、 ・先日起こった豪雨のせいで、町全体がさながら瓦礫となってしまった。 という文章では、「さながら」を「全て」と言い換えることが出来ます。 「全て、全く」という意味で「さながら」を使うことは少ないですが、昔の本を読む時にはこの用法で「さながら」が登場することもあるでしょう。