サブプライムローンとは?リーマンショックの原因のサブプライムローンの仕組みや実態。

サブプライムローンとは

1分でわかるサブプライムローン

  • 高金利の低所得者向け住宅ローン
  • 住宅バブルの崩壊に伴いサブプライムローンも崩壊
  • リーマンショックの引き金となった

景気に大きな影響を与えたことで有名になったサブプライムローン。サブプライムローンとは、低所得者向け住宅ローンのこと。 ローン審査を緩くする代わりに金利を上げ、ローン審査に通りにくい低所得者の方も住宅を購入できるようにする仕組みでした。 ローンが実施されたのはアメリカですが、サブプライムローンに多数の国や企業がかかわっていたため、住宅価格の減少や金利上昇の影響でサブプライムローンが崩壊後は世界中に影響が出ました。

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サブプライムローンは2001年~2006年に盛んに

サブプライムローンはもともと、低所得者のみをターゲットにしたものだったので、ローンが始まった当初はあまり有名ではありませんでした。 しかし多額の借金を抱えた人や自己破産した人でも夢のマイホームが買えるということで次第に有名になり、2007年ごろには住宅ローン市場の中でこのサブプライムローンが13~15%を占めるほどに成長しました。

 

サブプライムローンが盛んになった背景

サブプライムローンが人気になったのは、「低所得者でも住宅が購入できる」という理由だけではありません。サブプライムローン人気の理由は他にもあり、代表的なのが「サブプライムローンに参入した金融機関の多さ」です。 サブプライムローンは審査を緩くする代わりに高い金利を取れるため、数多くの金融機関がサブプライムローン事業を始めました。 対象が低所得者なので返済不能に陥るリスクもありましたが、高金利でローンを組ませることが出来る事に注目した金融機関が多かったのです。

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サブプライムローンの仕組み

サブプライムローン低所得者でも住宅を購入できるようにした画期的な商品です。 具体的には 1,所得のうち50%以上が借り入れ、 2,過去30日間のうちクレジットカードなどの支払いを2回以上延滞, 3,過去5年以内に破産した経験がある、 といった人を対象にしていました。 常識で考えればこうした信用の低い人に大金を貸すのはハイリスクなのですが、金利を高めに設定し、さらに借りたお金で買った住宅を担保とすることで貸し倒れを予防していたのです。

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サブプライムローンは金利が高額

サブプライムローンは信用の低い人にお金を貸す代わり、かなり高い金利を設定していました。そのため「高金利だと分かっているなら、誰もローンを組まないのでは?」と考える人もいるでしょう。 しかしサブプライムローンでは、ローン支払い開始数年間は金利を低く設定することが出来るようになっていました。その仕組みがあったからこそ一見安くでローンを組めると錯覚してしまい、サブプライムローンを始める利用者が多数出てきてしまったのです。

サブプライムローンは証券化された

サブプライムローンでは信用度の低い人に多額のお金を貸し付けるわけですから、それ相応のリスクがあります。そこでサブプライムローンを始めた金融機関は、「ローンを組んだ人から返済を受けられる権利を、別の人に渡してしまおう」と考えました。 これがいわゆる「サブプライムローンの証券化」。住宅価格が高騰していた影響もあり、サブプライムローンでたくさんの利益を出せると考えた多数の事業者がこの証券に投資をしたのです。

 

サブプライムローンの問題点

そもそもサブプライムローンは、返済できるか不明な低所得者に多額のお金を貸し付けている時点で問題です。 しかしさらに問題なのが、その危険性に気づける人がいなかったこと。当時アメリカは住宅バブルともいえる状態で、住宅の値段はどんどん上昇していました。そのためこうしたハイリスクなローンも、「住宅を担保にしているから大丈夫」と見過ごされてしまったのです。

サブプライムローンの破綻の原因は?

もともとハイリスクだったサブプライムローンですが、破綻の大きな原因となったのは住宅バブルの崩壊。 もともと不自然なほど上がり続けていた住宅の価格が下がり始め、担保となっていた家を売ってもローンが返済できなくなってしまったのです。 また、金利の上昇も破綻の大きな一因と言えます。サブプライムローンは、ローン支払い開始後数年間は低金利、ある時から倍の金利支払いが必要になるシステム。サブプライムローンブームから数年がたち、突然上がった金利に対応できず自己破産してしまう人が急増したのです。