「溜飲(りゅういん)が下がる」の意味や混同しがちな「溜飲を下げる」との違いを解説!

溜飲(りゅういん)が下がるの意味は「不平・不満がなくなって胸がすっとする」

(画像:Unsplash

「溜飲が下がる」の意味は「不平や不満がなくなり、胸がすっとする」です。 「溜飲」の「溜」は「溜まる」で、「飲」は「飲食物」を意味します。つまり「溜飲」は「体内に溜まった飲食物」のことです。この「体内に溜まった飲食物」は「体内から排出したいもの」=「不平・不満」として解釈されるようになりました。 また「下がる」の意味は「排出する」であるため、「溜飲が下がる」=「体内に溜まった飲食物を排出する」=「不平や不満がなくり、胸がすっとする」と解釈します。

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溜飲が下がるの語源

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「溜飲が下がる」の由来は「飲食物が胃にとどまったために喉まで上がっていた胃液が下がること」です。 「溜飲」は胃液が上がってくることを表す医療用語で、ひどい胸焼けがして不快感に襲われるようになり、逆流性食道炎などの病気にかかる危険性もあります。 そんな不快な「溜飲」の状態も胃液が胃まで下がって症状がなくなれば、すっきりした気分になります。その状態を「溜飲が下がる」と表し、これが転じて「不平や不満がなくなり、すっきりする」という意味で使われるようになりました。

 

溜飲が下がるの使い方と例文

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「溜飲が下がる」の意味は「不平や不満がなくなってすっきりする」ですが、数多くの場面で使用されることがあります。 以下では「溜飲が下がる」の詳細な用い方について、特に用いられる例文をまじえて解説します。いろいろな場面で「溜飲が下がる」が適切に使えるようしっかり覚えましょう。

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「心の中でわだかまっていた悩みが消えてすっきりする」

「心の中でわだかまっていた悩みが消えてすっきりする」という意味で、「溜飲が下がる」という表現がよく使用されます。主に以下の例文のような形で使うことが多いです。 ・先日しでかしてしまった無礼をやっと彼女に謝罪できて、いくらか溜飲が下がる思いがした。 ・上司に適切なアドバイスを受けたことで、仕事上の悩みが解決して溜飲が下がった。 誰かに悩みを告白したり、悩みに対するアドバイスを聞いたりすることで、心の中でわだかまっていた悩みが消えた様子を「溜飲が下がる」で表しています。