ライザップは2020年3月期第二四半期決算で27億円の黒字。ライザップの快進撃か?

 

ライザップの業績回復

ライザップ27億円の黒字

  • ライザップの不振の原因はM&Aによる「負ののれん」
  • 2020年3月期第二四半期は一気に業績が回復・上場子会社の業績も好調
  • 瀬戸健社長が背水の陣で臨んだ当期・M&Aの凍結と成長事業を強化へ
スポンサーリンク

ライザップの業績悪化の原因(2019年3月期)

ライザップの2019年3月期の業績悪化の原因となったのは、業績不振会社をM&Aで次々に傘下に入れたものの事業を立て直すことが出来ず、店舗の閉鎖や在庫の評価損によって営業損失を膨らませてしまったことです。 18年度3月期に利益を押し上げていた「のれん代」も、新規のM&Aの停止によって計上できなくなったことが赤字転落の大きな要因でした。

 

M&Aによる「負ののれん」

ライザップは2019年3月期決算では、最終利益は193億円の赤字、営業損益も93億円の赤字に終わり前年同期の117億円の黒字を多きく下回ってしまいました。 2018年の利益は、買収した企業の純資産額を下回る金額で買収した差額で発生する「負ののれん」による見かけ上のもので、所謂「ゾンビ企業」という業績不振会社を買い漁ったことによる帳簿上のものにすぎませんでした。 業績不振会社の立て直しを見越してM&Aを続けた結果、業績の回復できない企業の損益が積み上がり大きな赤字を生んでしまったのです。

スポンサーリンク

子会社の業績の悪化

ライザップグループの子会社を合わせた店舗数は合計で1200店舗超まで膨らみ、業績回復にはこれらの店舗の整理と抜本的な社内の構造改革を急ぐ必要がありました。 先ず、業績転換に必要な店舗はたとえ黒字店であっても閉鎖するという、大胆なグループ再編に取り組みました。 シナジーの少ないタツミプランニングの戸建住宅事業やリフォーム事業の譲渡、エンターテインメント株式会社のエンターテインメント事業の譲渡などを行い、全グループ会社を中核子会社の傘下に収める再編を進めました。