【ビジネス用語】パラダイムの意味・使い方・例文など解説します!

 

パラダイムとは

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alt = “パラダイムとは”(画像:pixabay

「パラダイム」という言葉を聞いたことがあるけど、どんな意味なのかはわからないと言う方は多いと思います。 しかし、「パラダイム」は、実はビジネスのさまざまな場面で使われる言葉であるため、しっかり意味を把握しておく必要があります。 ここでは、「パラダイム」の具体的な意味や定義、由来となった英語について解説します。

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パラダイムの意味は「多くの人に共通でもつ考え・認識」

パラダイムは、「多くの人に共通でもつ考え・認識」という意味を持ちます。 ある分野や時代において、必ず「支配的な価値観や規範=パラダイム」が存在します。パラダイムは、その時代と分野に属する人々の物の見方や捉え方を規定します。 たとえば、科学分野では、地動説が登場するまで、天動説がパラダイムとしてその時代の人々の世界観を規定していました。 現在では、パラダイムは科学に留まらず、産業や経済など、さまざまな分野で用いられています。

 

パラダイムはトマス・クィーンに定義された

パラダイムを「多くの人に共通でもつ考え・認識」という定義づけを行ったのは、アメリカ合衆国の科学史家のトマス・クィーン(Thomas S. Kuhn)でした。 クィーンは著書『科学革命の構造』(1962年)で初めてパラダイムという言葉を使いました。 クィーンは、「科学は成長し続けるものではなく、パラダイムが時代によって変化してきたに過ぎない」という新しい科学史観を主張しました。 この考え方は各分野に大きな影響を与え、ビジネスでもパラダイムと言う言葉が多用されるようになりました。

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パラダイムは英語の「paradigm」が語源

パラダイムは英語で「paradigm」と書きます。「para」(隣)と「dicere」(見せる)と言う語が合体したもので、もともとの意味は「モデル」でした。 ・The thought of the people of the age was defined by this paradigm. (その時代に生きた人々の思想はこのパラダイムに規定されていた。) この例文のように、英語でも主に「多くの人に共通でもつ考え・認識」という意味で使われています。