メンターとは?探し方や役割などメンターについて解説していきます!

 

メンターとは

近年、社員教育の一環として「メンター制度」を取り入れる企業が増えています。 メンター制度とは、新入社員と年齢が近い先輩社員が、仕事だけでなく職場の人間関係についても相談にのる制度のことです。 企業でのメンター制度について説明する前に、「メンター」の意味と語源を知ることから始めてみましょう。

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メンターの意味は「アドバイザー、助言者」

企業における「メンター」とは知識や経験の乏しい後輩社員に対し、指導やメンタル面のサポートを担当する先輩社員を指します。ここで大事なのは業務スキルではなく、キャリア育成のサポートを重視していることです。 しかし本来「メンター」はもっと広義に使われています。共通しているのは、「指導者」や「アドバイザー」「支援者」という意味です。その場合、サポートすることは仕事に限らず生き方にも及びます。そのため、「メンター」には「教育者」や「理解者」も含まれるという考え方があるようです。 「メンター」は「コーチ」と混同されがちです。確かに必要な時に対話して、対象者が自発的に考え行動できるようにサポートするところは共通しています。しかし、コーチはプロジェクトの推進など目的が明確で、短期的に支援するという違いがあります。

 

メンターは英語の「mentor」が語源

「メンター」は英語で「mentor」といいます。その語源は「Mentor(メントール)」という古代ギリシアの長編叙事詩に登場する人物です。王の教育を担当するともに助言を行う賢者として、描かれていたといいます。 古代ギリシアで「メントール」と読まれた単語が、英語で「メンター」といわれるようになりました。そして意味も「指導者」「〜に指導する」に変化したそうです。

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企業でのメンター制度

企業に導入されているメンター制度では、「メンター」はサポート役を担う先輩社員、「メンティー」は教えを乞う若手社員と定義しています。 一般的に1年間続くメンター制度のなかで、「メンター」が担う役割について説明します。

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メンターの役割

メンターは、メンティーとの信頼関係を築くことが何より大切です。そのうえで業務上の課題や悩みの相談にのり、キャリアアップを促すサポート役を担います。そのため、その役割も多岐にわたります。 具体的には ・メンティー自身の目標を明確化あるいは言語化する ・メンティーの現状におけるスキルやモチベーションを把握する ・メンティーの目標達成度と、希望と現状とのギャップを把握する ・ギャップを解消するための行動や計画を考える ・行動や計画を実践するためにアドバイスする ・ロールモデルとして、経験の浅いメンティーのお手本になる ・問題発生時や成長の停滞期におけるメンタル面のサポート などがあげられます。

メンター研修

メンターのスキル向上のためメンター研修を行うことがあります。 メンター研修で学ぶのは、メンティーの成長を促すために必要な面談スキルです。合わせてメンター自身も、メンティーと一緒に成長するという意義への理解を深めます。 そのためメンター研修では ・メンターの役割と必要な資質・能力 ・メンティーへの接し方と相談の乗り方 ・コーチングスキル ・メンティーに対するタイプ別の指導方法 ・メンティーの叱り方 などのプログラムが行われることが多いです。

 

メンターの探し方、見つけ方

メンター制度を成功させるためには、メンターとメンティーの相性が重要です。しかし企業の規模が大きくなればなるほど、メンティーとメンターのマッチングが難しいのが現実です。 社内でメンターを探す時には、適性の有無を見極めることが大切です。過去に成功体験があり、人を支援したいと思う気持ちがある社員を抜擢しましょう。

メンターになるには

メンターは、社歴を積めばなれるものではありません。仕事における成功体験があるほか、人柄の温かさや高いコミュニケーションスキルが求められるからです。スキルアップを目指して、メンター研修を受るのも一つの方法です。 しかし、知識を詰め込んでもそれを必ず実践できるとは限りません。また、人を育てるだけでなく自分も成長したいという思いが不可欠です。 さらに、管理職あるいは先輩社員、外部の専門家など立場によって求められる役割も異なります。