「メディアリテラシー」の意味や問題となった事件をご紹介!

「メディアリテラシー」とは

(画像:Unsplash

情報社会が世界中で発展を続ける現代では、この「メディアリテラシー」について正しく理解する必要があります。 しかし、聞き慣れているにもかかわらず意味を理解していない方も多くいます。 この情報社会を生きる上で重要な知識である「メディアリテラシー」について、まずは基本的な意味から解説していきます。

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「メディアリテラシー」の意味は「メディアを利用する技術や、伝えられた内容を分析する能力」

「メディアリテラシー」には意味が2つあります。 1つめはメディアや情報通信機器を使いこなす力です。テレビや新聞、インターネット、スマートフォンから電子メール、ブログ、SNSなど、これらのメディアの特性を理解した上で利用する技術のことです。 2つめはメディアが伝える情報の正しさを判断する力です。インターネットなどで見た情報が全て正しいと思わず、主体的・批判的にその情報の本質を読み解き、内容を分析する能力を指します。

 

「メディアリテラシー」は現代人にとって必須

現状、現代人は情報に振り回されています。 インターネットでは様々な情報が瞬時に与えられ、とても便利な機能です。しかしその反面、情報を深く読み解かず、数多ある記事のほんの一部を流し読み、わかった気になってしまいがちです。 ネットの普及、ITの急速な発達に伴って情報の発着信の手段は日々変化し、今後も進化を続けていきます。そうした現代を生きる人々にとって「メディアリテラシー」は習得必須の力です。

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立場で異なる「メディアリテラシー」

(画像:Unsplash

テレビや新聞しか存在しなかった時代と異なり、誰もが気軽に情報の発信者にも受信者にもなり得る時代だからこそ、「メディアリテラシー」について知識を深める必要があります。 そして、「メディアリテラシー」は情報の発信者と受信者によって異なる意味合いを持っています。ここではその立場によって異なる「メディアリテラシー」について解説します。

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発信者の「メディアリテラシー」

発信者として必要な「メディアリテラシー」は「より有益な情報を発信する」ことです。誤った情報を発信しないように信頼性や正確性が高い情報発信が求められます。 現代ではブログやツイッター、インスタグラム等のSNSが普及し、多くの人が気軽に情報の発信者となることができる時代です。発信者になる以上は、受信者を困惑させる情報発信を避ける責任があります。 発信者のプロフィール公開等は情報の信頼性を高める一つの手段になります。

受信者の「メディアリテラシー」

受信者にとって必要な「メディアリテラシー」は「情報を主体的・批判的に判断する」ことです。 「主体的に」とは、情報を与えられるだけではなく自ら考え行動することです。例えば、情報発信者がどのような人物であるか調べる、他の記事と比較する、根拠のない私見の記事でないか見極めるなどといった行動を指します。 それらを元に批判的に、つまり疑いながら情報の真偽を確認することで嘘の情報に騙されなくなります。受信者にはこのような「疑う力」が必要です。

 

「メディアリテラシー」が問題になった事件

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ここからは、実際に「メディアリテラシー」が問題になった事件や事例を紹介します。 「メディアリテラシー」に関する問題は多くありますが、その中でも大きく取り上げられた事件から最近のものを日本と海外で1つずつ、そしてあの歴史的な大事件を紹介します。

事件①熊本地震ライオン脱走

2016年4月に熊本県で起こった地震で多くの建物が倒壊し被災者が避難する中、ツイッター上で「地震によってライオンが動物園から逃げた」という内容と共に道路を歩くライオンの写真が投稿されました。 しかし、それは熊本地震と関係の無い神奈川県在住の男性による虚偽の投稿でした。 衝撃的な内容であったことや面白がった人々がこれを拡散しリツイートは1万5,000回を越え、被災者や動物園職員の混乱を招いた一大騒動となり、投稿者が逮捕される事態にまでなりました。