「驚天動地」(きょうてんどうち)の要点
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意味:「世間を非常に驚かせること」
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由来:「中国の白居易という詩人」
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例文:「あの政治家の汚職疑惑は驚天動地の大事件だった。」
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類語:「驚愕」「未曾有」
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英語:「astounding」「earthshaking」
驚天動地とは
驚天動地(画像:Unsplash)
「驚天動地」という四字熟語は、聞いたことはあっても積極的に使う機会がある言葉ではないかもしれません。 しかし、その意味や使い方などを知っておくと、こういう時はまさに「驚天動地」という言葉がぴったりだ、と表現することができるようになります。ぜひ意味をおさえておきましょう。
驚天動地の読み方は「きょうてんどうち」
「驚天動地」の読み方は、「きょうてんどうち」です。「驚」という漢字の音読みである「きょう」が使われているところに注目しましょう。同じ読み方を使った単語に「驚愕」などが挙げられますが、そちらも併せておくと更にボキャブラリーを増やすことができます。 「天」「動」といった漢字の読みは難しくありませんが、「地」は「じ」ではなく「ち」と読むというところに注意してください。
驚天動地の意味は「世間を非常に驚かせること」
「驚天動地」の意味は「世間を非常に驚かせること」です。「天を動かし、地を動かすこと」ともされています。それほどに周囲に衝撃を与えることを意味しています。 世間をあっと驚かせることですから、良くも悪くも大きなニュースや事件を意味していることは間違いありません。まさかこんなことが起こるとは、と誰もが想像しえなかった出来事が起こった時に使われるのが、「驚天動地」です。
驚天動地の由来は白居易
「驚天動地」の由来は中国の白居易という詩人にあります。白居易が、李白という詩人の墓を題材に詠んだ歌に由来があり、その時に李白の詩の才能を「驚天動地」、つまり世間があっと驚くほどに素晴らしいものだと褒めたたえたというところが由来となっています。 天を動かすほどの、地を動かすほどの、といった表現から、世間が驚くほどに、といった意味に転じたのが「驚天動地」という言葉なのです。
驚天動地の使い方と例文
驚天動地(画像:Unsplash)
「驚天動地」という言葉をうまく使いこなせるようになると、一気に表現の幅が広がります。そのためにも、正しい使い方を知っておきましょう。 ここでは、参考にできる例文も併せてご紹介していきます。「驚天動地」という言葉の使い方の参考にしてみてください。
驚天動地の大事件
「驚天動地」の使い方で、わかりやすいものをご紹介します。
例文
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あの政治家の汚職疑惑は驚天動地の大事件だった。
この場合は、政治家の汚職疑惑という事件が「世間をあっと言わせること」「びっくりさせること」といったことという意味で、「驚天動地」という言葉を使っています。 この例文においては、まさかこんなことが起こるなんて、という意表を突かれた大事件だというニュアンスも含まれています。
驚天動地の事態
もうひとつ、「驚天動地」を使った例文をご紹介します。
例文
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彼がノーベル賞を受賞するなんて、驚天動地の事態だ。
これは良いことが起こった場合の「驚天動地」の使い方です。ノーベル賞受賞という名誉あることが「彼」という思わぬ人に起こったことによって、世間があっと驚いたという例文です。 「驚天動地」は悪い場合にのみ使われるわけではありません。ポジティブな意味でも使われるのです。