高尚(こうしょう)の意味や様々なシーンでの使い方を紹介!

 

高尚とは

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日常的に使う言葉ではありませんが、見聞きする頻度の高い熟語に「高尚」があります。使われ方が限定される傾向があるため、正しい意味を知らずに使っている人もいるようです。 ここでは「高尚」の読み方や意味について、わかりやすく説明します。

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高尚の読み方は「こうしょう」

「高尚」は「高」「尚」の2文字で構成されています。これを共に音読みするため、「こうしょう」と読みます。 「高尚」の語源は不明ですが、幕末から明治にかけて活躍した福沢諭吉が残した言葉に使われています。その名言の一つに「理想が高尚でなければ、活動もまた高尚にならない」があります。 なぜこの名言に使われたのかは、「高尚」の意味を知ることで理解できるはずです。

 

高尚の意味は「知的で品があること」

「高尚」は「知的や品性が高い」「上品である」「気高く立派である様子」という意味を持ちます。そして「尊敬に値する」という気持ちも込められた言葉です。 「高尚」が使われた四字熟語には「心事高尚」があり、「心中で考える内容が上品で立派である」という意味で使われます。 時には「俗っぽくない」という意味で「高尚」が使われることもあります。詳しい使い方は後述しますが、自分に使う言葉ではありません。

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高尚の類語は「高貴・気高い・崇高」

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「高尚」の類語を調べると、複数の熟語があがってきます。その代表例が、「高貴」「気高い」「崇高」などです。ですが「高尚」とそれ以外の類語では、ニュアンスが異なります。 ここでは「高尚」と「高貴」「気高い」「崇高」それぞれの違いについて説明します。

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高尚と高貴の違い

「高尚」には「かなり知性が高く品がよい」という意味があります。そのため「高貴」が類語としてあげられるのです。 しかし「高貴」は「人柄や行為が気高い」という意味だけでなく、「身分や位が高い」ことを指す言葉でもあります。そのため「高貴」は、身分や家柄がよい人を対象に使われることが多いです。

高尚と気高いの違い

「品がよい」という意味で使われる言葉に「気高い」があります。この「気高い」も「高尚」の類語としてあげられます。 「気高い」には、「気品があり高貴な印象を与える」というニュアンスが含まれています。「高尚」との一番の違いは、一般の人に使われる言葉であることです。「気高い」は「普通の人なのに品がある」という意味で使われます。

 

高尚と崇高の違い

「高尚」には「学問や言行の程度が高く、品があること」という意味もあります。そのため類語として「崇高」があげられるのです。 「崇高」には「気高くて尊い」という意味がありますが、そこには対象者に「畏怖の念を感じる」というニュアンスが含まれています。つまり「恐れ多いと感じるほど気品があり偉大である」ことを意味します。 「崇高」は雄大な景色や理想とする人物に使われ、「高尚」は特定の事柄における程度が高いという意味で用いられます。

高尚の対義語・英語

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「知的で品がある」という意味の「高尚」には、いくつかの対義語があります。「低俗」や「卑劣」「通俗」などです。また「高尚」を英訳すると「Noble」になります。 ここでは「高尚」の対義語と英語表現、その例文を紹介します。