公正取引委員会が飲食情報サイトを調査。食べログなどの点数操作疑惑により揺らぐ信頼。

公正取引委員会が食べログを調査

1分でわかるニュースの要点

  • 公正取引委員会が「食べログ」など数サイトを調査
  • SNSなどで評価方法が暴露
  • 点数操作は独禁法違反との見解
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サイトの公平性が度々問題となっている食べログ

「食べログ」に掲載される評価の公平性がたびたび問題となっています。「食べログ」に限らず口コミ情報サイトの評価内容がおかしいとの声は定期的に話題になっていました。SNSなどで問題視されている評価方法とはどういったものでしょうか。

 

SNS上で点数の操作や課金による優劣が指摘

「食べログ」の点数操作や課金による優劣がSNSで問題となっています。以前から「食べログ」の評価方法には懐疑的な意見が多く集まっていました。その大半は不当な評価の引き下げに関するものです。 最近では「有料会員でなければ3.6位点以上にならない」「お金を払えば悪い口コミが消せる」といった具体的な内容のツイートが投稿されネット上は騒然となりました。

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食べログ側は否定も

ネット上に流れる評価に関するさまざまな指摘に対し、食べログ側は完全に否定する姿勢を貫いています。ただし「食べログ」には有料会員制度があることや営業代理店が存在することも事実です。 営業代理店が有料会員を集めるにあたって不正が行われた可能性は否定しきれません。そもそも口コミサイトが広告収入を得ること自体が不正の温床となり得るとの指摘もあります。

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遂に調査に乗り出した公正取引委員会

「食べログ」などの口コミサイトの評価は売り上げに直結します。万が一評価方法に不正があると、与える影響は少なくないことから公正取引委員会が調査に乗り出しました。公正取引委員会の調査で何が明らかになったのでしょうか。

サイトの特定は避けつつも点数の操作は独禁法違反と明確化

ネット上のざわつきに反応したのが公正取引委員会です。公正取引委員会は「食べログ」を含む口コミサイトに掲載されている店舗・企業に対し50項目を超えるアンケートを行います。 アンケートの内容には点数操作に関するものだけでなく、他サイトへの掲載禁止の有無も含まれていた模様です。結果、サイトの特定は回避されたものの「点数操作は独禁法違反」との見解が示されました。

 

飲食店に対する優越的地位の利用も言及

公正取引委員会が問題視しているのが「優越的地位の乱用」です。口コミサイトの管理者が高額な料金プランに加入している飲食店を優先的にランクアップさせることはグレーゾーンでしょう。 しかしランクアップをチラつかせながら高額プランに加入させる行為は明らかな法律違反です。もちろん代理店が行った行為であってもサイト運営者は責任を追及されることは免れません。

サイトの利用者は減少も未だ影響力がある食べログ

「食べログ」など一部口コミサイトにおいて、やらせ疑惑が発覚したことにより利用者の減少が伝えられます。一方で広告宣伝費を支払ってでも掲載したい店舗があるのも事実です。果たして本当に「食べログ」など口コミサイトの影響力は低下してしまったのでしょうか。