懇願の類語「嘆願」との違いなど徹底解説します!

 

懇願とは

懇願とは

懇願とは(画像:Unsplash

「懇願」という日本語がありますがこの言葉には類義語も多く、意味を正しく理解できている方は意外と少ないです。 この記事では「懇願」の類義語や英語表現なども紹介しますが、使い方を間違えないようにまずこの見出しで言葉の正しい読み方や意味を理解しておきましょう。

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懇願の読み方は「こんがん」

「懇願」は「こんがん」と読みます。それぞれの漢字の読みは、「懇」は音読みでは「コン」、訓読みでは「ねんごろ」と読みます。そして「願」は音読みでは「ガン」と読み、訓読みでは「ねがう」となります。 つまり「懇願」はそれぞれの漢字の音読みを合わせた読み方となっています。どちらも「懇親会」「願望」など日常的に使われる言葉で使われる読み方なので、すぐに覚えられます。

 

懇願の意味は「必死に頼みごとをするということ」

「懇願」の意味は「必死に頼みごとをするということ」です。それぞれの漢字の意味は「懇」は「真心がこもること」「非常に丁寧な様子」という意味で、「願」は「望みを満たすために頼みにすること」という意味です。 つまり「懇」と「願」の意味を合わせると「自分の望みを満たすために非常に丁寧に頼み事をすること」となり、ここから「必死に頼み事をすること」という意味が理解できます。

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懇願の類語とそれぞれの違い

懇願の類語とそれぞれの違い

懇願の類語とそれぞれの違い(画像:Unsplash

「懇願」の意味は「必死に頼み事をすること」でしたが、この「懇願」には類似する日本語が非常に沢山あります。 この見出しでは「懇願」に類似する日本語表現を6つ紹介します。それぞれの表現にどんな意味があるのかということと、それぞれの言葉が「懇願」とどのように違うのかを意識しながら読み進めてみて下さい。

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懇願と嘆願の違い

「懇願」と「嘆願(たんがん)」の違いは「事情を説明する」という意味の有無です。 「嘆願」の意味は「事情を説明して熱心に頼み込むこと」という意味です。つまり自分の目的を果たすために自分が置かれている事情や協力してほしい旨を、丁寧に説明する意味が含まれます。 一方で「懇願」には「熱心に頼み込む」というニュアンスは含まれますが、「事情を説明する」という意味は含まれていません。

懇願と切願の違い

「懇願」と「切願(せつがん)」の違いは「頼み事」と「願い」の違いです。 「切願」の意味は「心から願うこと」という意味です。つまり「自分の果たしたい目的や願望を心の底から願う」という意味はあるものの、「人に頼み事をする」という意味はありません。 どちらも「願」が使われているので意味が類似していると思われがちですが、「頼み事」をしているのか「自分ひとりで願っているのか」で意味は全く異なります。

 

懇願と歎願の違い

「懇願」と「歎願(たんがん)」の違いは「事情を説明する」というニュアンスの有無です。 「歎願」は最初に紹介した類語「嘆願」と全く同じ意味です。つまり意味は「事情を説明して熱心に頼み込むこと」となります。 「歎願」と「嘆願」はどちらも「たんがん」と読み、意味も全く同じで漢字の表記が異なるだけの言葉です。2つの言葉を区別して使い分ける必要はありません。

懇願と懇請 の違い

「懇願」と「懇請(こんせい)」の違いは「心をこめているかどうか」です。 「懇請」の意味は「心をこめてひたすら頼むこと」です。「懇請」も「懇願」と同じように相手に頼み事をしていますが、そこに「心をこめて」という意味が含まれています。 「懇願」の場合は「必死に頼み事をする」という意味ではありますが、そこに「心がこもっているかどうか」までは読み取れません。微妙な違いですが覚えておきましょう。