克己心(こっきしん)の意味や自制心との違いを解説!使い方や名言も紹介

克己心の読み方は「こっきしん」

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「克己心」は「こっきしん」と読みます。音読みのまま「こくきしん」とは読みません。 「克」の音読みは「こく」で、力を尽くして何かを成し遂げたり、何かに打ち勝ったりするという意味があります。訓読みは「克つ(かつ)」です。 「己」の音読みは「き」で、自分自身という意味です。訓読みは「おのれ」です。

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克己心の意味は「自分の欲望を抑える心」

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「克己心」の意味は「自分の欲望を抑える心」です。漢字の意味に即すと「自分自身に打ち克つ(かつ)心」となり、自分自身は自分の欲望に置き換えられます。 ここでいう欲望とは、特に努力の妨げになるもの、気を散らすものを指し、怠け心と言い換えることもできます。自分の欲望を固い意志によってコントロールする心をいいます。「克己心」によって、何かを成し遂げるため邁進し続けることが可能となるのです。

 

克己心の使い方

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「克己心」によって、人は目標達成に近づけると解説しました。「克己心」はポジティブな表現であり、美点といえます。「克己心」は自分に対しても他人に対しても使いやすい表現です。目標を語る場合や人を指導するうえで知っておくと便利な概念でもあります。使い方を学び表現の幅を広げることが大切です。

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例①克己心を養う

よくある使い方に、「克己心を養う」という表現があります。 「克己心」は生まれながらに身についているもの、人柄によるものというより、本人の努力によって身につけるものと認識されています。そのため、「養う・培う・育てる」といった表現と組み合わせて使うことが一般的です。 よくある誤りに、「克己心を働かせる」という表現があります。「働かせる」は「克己心」の類語である「自制心」とセットで使われる言葉です。

名言②ピタゴラス

有名な数学者ピタゴラスの「克己心」に関する名言は下記の通りです。 「No man is free who cannot control himself(克己心を持たない者に自由はない)」 シンプルですが心に刺さる表現です。自分の欲望に流されて生きることは、楽をしているようでいて、自分で自分の生き方を選択できていないことを意味します。欲望に打ち勝つことができて初めて、自由に生きられるのです。

まとめ

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「克己心」は堅い表現ですが、意味を理解すれば目標設定や指導・教育など様々な場面で使える表現です。「克己心」を培うことができれば、ストイックな姿勢で勉強やスポーツ、仕事に臨むことができます。「克己心」の意味を知り、「克己心」を身につけることができれば、自分が成し遂げたい目標に一歩近づくことが叶います。