稀有/希有(けう・きゆう)の3つの意味や例文・などを徹底解説!

 

稀有/希有の読み方は「けう」「きゆう」の2通り

稀有/希有の読み方

稀有/希有の読み方(画像:Unsplash

「稀有」と「希有」という2つの漢字は、読み方も意味も全く同じ単語ですが、その事自体があまり知られていない言葉です。 この見出しでは「稀有」と「希有」の読み方や、よく間違って使われる言葉についても説明していきます。これらの言葉の基本となる説明なので、しっかりと読み進めてください。

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稀有と希有は読み方が同じ

冒頭でも説明したとおり、「稀有」と「希有」は読み方が同じで、どちらも「けう」「きゆう」と読みます。「稀」と「希」がどちらも「キ」「ケ」「まれ」と読み、「有」が「ウ」「ユウ」「ある」と読みます。 「けう」「きゆう」どちらの読み方も、それぞれの漢字の音読みを合わせて読んでいます。「稀」は日常生活で頻繁に使う感じではありませんが、のぎへんに「希」がついているので、ここから簡単に読み方を想像できます。

 

稀有と希有は意味も同じ

「稀有」と「希有」は意味も同じです。どちらも「珍しい」「不思議・奇妙だ」「意外なこと・とんでもないこと」という意味で使われます。 それぞれ意味する内容は異なりますが、どれも元になっている意味は「めったにない」です。「稀有」と「希有」両方を訓読みで読むと「まれにある」となるので、ここから「めったにない」という意味をイメージすれば、全ての意味が理解しやすくなります。

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稀有/希有と杞憂の誤用

「稀有」と「希有」はどちらも「きゆう」と読むと紹介しましたが、「杞憂」という単語も「きゆう」と読むため、よく間違った使い方をされてしまいます。 「杞憂」は「取り越し苦労」「不安に思わなくても良いことまで不安に感じてしまう」という意味で、「稀有」や「希有」とは全く意味が異なります。「稀有」「希有」と「杞憂」は同音異義語になるので、しっかりと区別しておきましょう。

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希有の方が稀有より一般的

「稀有」と「希有」は全く意味が同じ言葉ですが、一般的によく使われるのは「希有」の方です表記です。どちらの表記も意味も読み方も同じなので、好きな方を使って全く問題ありませんが、「希有」の方がより一般的に使われている表現です。 元は「稀有」が正しい表記でしたが、「希」という簡単な表記が使われるようになり、それが一般に浸透しています。

稀有/希有の意味①「珍しい」

珍しい

珍しい(画像:Unsplash

ここからは「稀有」と「希有」の意味を一つずつ紹介していきます。まずは「珍しい」という意味ですが、これは「稀有」や「希有」を使う時に最も一般的に使われる基本的な意味です。 使い方と例文・類語・英語表現の3つを紹介しますので、「珍しい」という意味を意識しながら読み進めてみてください。

 

「珍しい」の意味の稀有/希有の使い方と例文

まずは、「珍しい」という意味で「稀有」や「希有」を使う場合の例文を紹介します。

例文

  • スポーツ万能でビジネスについても精通している彼は稀有な存在だ。

先述している通り、「稀有」や「希有」の元の意味は「めったにない」です。ここから「珍しい」という訳がされるようになっています。例文でも、「スポーツ万能」であることに加えて「ビジネスに精通している」ということから、「珍しい存在」とされています。

「珍しい」の意味の稀有/希有の類語「希少」

次は、「稀有」や「希有」の類義語である「希少」という言葉を表現します。

例文

  • 10代で会社を起こして年商5億を経験している彼女は、希少な人材だ。

「希少」とは、「まれで少ないこと」という意味です。「稀有」や「希有」も「めったにない」という意味なので同じような意味ですが、「希少」の方が「価値が高く数が少ない」という意味がより強調されます。