危惧(きぐ)の例文や類語・対義語を解説!

 

危惧とは

危惧とは

危惧とは(画像:Unsplash

「危惧」という言葉の正しい意味や使い方をあなたは理解できていますか。この言葉は普段の生活の中でも耳にすることがありますが、その分正しい意味を理解できていないと、話の内容が分からなくなってしまいます。 この記事では類語や英語表現なども紹介しいますが、まずは「危惧」の読み方や意味を理解しましょう。

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危惧の読み方は「きぐ」

「危惧」は「きぐ」と読みます。それぞれの漢字は、「危」は音読みでは「キ」、訓読みでは「あぶない」「あやうい」「あやぶむ」と読みます。一方、「惧」は音読みでは「グ」「ク」、訓読みでは「おそれる」と読みます。 「危」は日常的にも使われる言葉ですが、「惧」を単体で使うことはあまりありません。「おそれる」という読み方を覚えておくことで、意味の理解もしやすくなるので覚えておきましょう。

 

危惧の意味は「うまくいかないと危ぶむこと」

「危惧」は「うまくいかないと危ぶむこと」という意味です。それぞれの漢字は「危」が「不安定であぶないこと」「不安に思いおびえること」という意味で、「惧」は「危険が訪れることを心配する」「危険な物事や人を避けようとする」という意味があります。 つまり「危険が訪れるのではないか、上手くいかないのではないかと心配して恐れを感じている」というのが「危惧」の意味の正しい理解です。

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危惧の類語

危惧の類語

危惧の類語(画像:Unsplash

「危惧」は「将来の危機や不安を恐れている」という意味でした。「将来に対して」「不安を感じる」という意味が通じるかを考えながら使う必要があります。 次は「危惧」の類語表現を2つ紹介します。それぞれ、「危惧」とどんなニュアンスの違いがあるかを意識しながら読み進めてみて下さい。

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危惧の類語は「懸念」

「懸念(けねん)」とは「気にかかって不安を感じ続けること」「執着すること」という意味です。 それぞれの漢字は「懸(心に引っかかること)」「念(気をつけること)」という意味なので、「常に心のどこかで不安を感じている」という意味になります。 「危惧」も将来への不安を感じていますが、「常に不安を感じる」と表現したい場合は「懸念」を用いた方が、正しい言葉の使い方になります。

危惧の類語は「憂慮」

「憂慮(ゆうりょ)」とは「心配すること」「思いわずらうこと」という意味です。 それぞれの漢字は「憂(心配する、うれう)」「念(注意深く考えを巡らす)」という意味なので、「憂慮」は「心配して注意深く考えを巡らす」というニュアンスになります。 「危惧」も将来の不安について考えていますが、「あれこれ考えを巡らす」というニュアンスを伝えたい場合は、「憂慮」を使った方が正確な表現になります。

 

危惧の対義語

危惧の対義語

危惧の対義語(画像:Unsplash

「危惧」「懸念」「憂慮」のそれぞれのニュアンスには「常に不安を感じる」ことや「考えを巡らす」と言った違いがありました。 ここからは「危惧」の対義語に当たる日本語を2つ紹介します。どんな点が対義語となっているのかを確認しながら読み進めていきましょう。

危惧の対義語は「安堵」

まず1つ目の対義語は「安堵」です。 「安堵」の意味は「不安がなくなり、安心すること」です。「安」は「安心する」という意味で、「堵」は「心に煩うことがなく安心して暮らす」という意味です。 「危惧」は将来のことに不安を感じていましたが、「安堵」では既に不安が取り除かれて、思いわずらうことが無く安心して暮らしています。「未来と現在についての感情」「不安の有無」という2つの点で意味が異なります。