ケーススタディの意味・使い方・進め方など紹介します!

 

ケーススタディとは

(画像:Unsplash

ケーススタディはいつ、どのように用いるかを考えたことはありますか。 ケーススタディを効果あるものにするためには、やはりケーススタディの正しい意味を理解し何のために実施するのかを明確にしておく必要があります。

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ケーススタディの意味は「事例研究」

ケーススタディは一言でいうと「事例研究」のことです。 基本的に分野は問いません。様々な分野で行われます。ビジネス関連で使われることが多いですが学校や医療・介護などでも効果的に活用されています。 ビジネススクールなどにおいては、理論の学習だけでは現実の問題解決に結びつけるスキルを得られないので、ケーススタディを多用して多様なシチュエーションにおける最適な解決手法を見いだす訓練を行います。

 

ケーススタディの英語は「case study」

ケーススタディの英語は「case study」です。「case 」が「事例」、「study」が「勉学や研究」を意味し、「case study」で「事例研究」になります。 米国のMBAなどのビジネススクールで使われていた言葉が日本語に訳され、使われるようになりました。 日本語では「ケーススタディ」でも「事例研究」でも通じます。英語と日本語における言葉の使い方も全く同じです。

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ケーススタディの目的

ケーススタディでは過去の事例を調査・分析し背後に潜む法則性や教訓を学びます。 過去における事例の疑似体験によって今後起こりうる事象に対する備えが可能になるとともに、対応策を検討するための時間短縮につなげたり新しいアイデアを得ることもできます。 ケーススタディはこのような目的で実施されますが、単に過去の事例をなぞるのではなく新たな課題に対する応用力獲得を目的としてとらえることが重要です。

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ケーススタディのやり方、進め方

ケーススタディの意味や目的が理解できたところで次に具体的なケーススタディのやり方を考えます。 ケーススタディではまず対象とするテーマを決めます。次にそれに関する過去の事例を幅広く収集し、その後分析・考察するというのが基本的なフローです。このフローはどのようなケーススタディでも基本的に同じです。

テーマ決め

ケーススタディのテーマはあらかじめ設定される場合と自分たちでテーマを決める場合があります。 就職試験や新人研修などではケーススタディの成果を評価する必要があるので、共通のテーマが設定される場合が多く見られます。 一方ビジネスの現場では日々発生する課題の解決に向けて、自らケーススタディのテーマを決定しなければいけません。テーマ名は何を調査するかではなく何を解決するかの視点で設定することが大切です。

 

事例の取集

ケーススタディの最終的な目的は課題解決に向けた方策を示すことなので、対策を検討するための材料を集める必要があります。 過去の事例は様々なメディアを通じて集めることができますが、ネット上の情報だけでなく実際の文献にあたることが極めて重要です。専門書や学術論文はとっつきにくい一方、ネット情報にはない深く研究された事例が数多く掲載されています。 その分野のセミナーなどに参加するのも有効な方法です。

考察

ケーススタディは事例を集めただけでは意味がありません。集めた事例は分析・考察が必要です。そしてその考察に基づいてこれから起こる課題に対して最適な解決方策を見いださなければなりません。 まず、集めた事例の全体を眺めて分類する作業が必要です。事例を分類しておくと、将来事例を活用する際に引き出しやすくなります。 次にそれぞれの事例の原因や課題を探り、新たな気づきや将来への教訓が隠されていないかどうかを考えます。